"V.I.P".2 Junta.N

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廉に車を出してもらい指定されたホテルのカフェへ向かう。







廉「お気をつけて」







淳太「ありがと」






まだ人気の少ないホテルのロビーをすすむと大きなソファに腰掛けモーニングのコーヒーを嗜む親父の姿が。







向かいのソファに腰掛けると





親父「久しぶりだな」






と微笑んだ。







親父も母親も基本的には日本にいない。







ジュエリー市場の開拓のため海外を飛び回っている。





親父「そろそろ、だな。」









淳太「はい。」








.


親父はまっすぐに俺を見つめる。








強い眼力。







思わず背筋が伸びる。






.








.





Aside









貴方「ふわぁ〜」







大きなあくびをして目を開けると見覚えのない天井が広がる。







。







。







そっか、わたし昨日。。







昨夜の出来事を思い出して、思わず頬が赤く染まる。






貴方「んふ…」




淳太くんが愛おしくなって部屋を見渡すも姿はない。







シーツにぐるぐると包まり部屋を歩き回ってもいない。








貴方「じゅんだぐん…」









目に涙が溜まる。







下腹部が少し痛くて切なさを増長させる。









1人寂しく服を着て部屋を出た。







廊下にはわたしを待っていたのであろう紫躍が立ったまま寝ている。









貴方「おはよ。」









タキシードのベストの掛け違えたボタンを直しながら挨拶をする。







紫躍「お、おはようございますぅ！




さささ、今日から学校ですよ？」








貴方「そうだったっけ…。」







そんなことすっかり忘れてた。







貴方「そういえば淳太くんは？」







紫躍「朝、急用が入ったので別々に学校へ とのことです！」








.





制服へと着替え、車に揺られながら学校へ向かう。





紫躍「いってらっしゃい〜お気をつけて！！」







校舎の前にリムジンを停め、ビシッと敬礼をする紫躍。






思わず笑顔がつられる。







わたしも敬礼をする





貴方「いってきます。」







紫躍に元気を分けてもらい久しぶりにSTの部屋へと向かった。

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