何度でも僕は君に恋をする。Takahiro

ごくどう ページ30

桜「おい！われ！




なに つったんとんじゃい！」









貴方「もう〜。桜ぁ、




そんな言葉遣いやめて〜？」









Aが悩むのも無理はない。









最近、仕事で生田斗真くんとの仕事で極道の映画を撮った。








そこで演じた僕の役が、これまた口の悪い下っ端やったせいで桜が毎日のように真似をしている。









僕は長く寝すぎたせいで重くなった身体をゆっくりと起こして、賑やかな声の聞こえるリビングへと向かった。








楓「あっ！パパ〜！」








崇裕「おはようさん」









貴方「おはよう」







ニコッと笑いながらAは僕の横へと来て、おはようのキスをする。









唇が離れてから頭をポンポンとすると、Aの耳が少し赤く染まる。







ほんわかしていると、厄介な奴がやってくる。







桜「おい、われぇ。けじめ みせてもらおか」









よいしょよいしょ、と おもちゃ台を持ってきて1人芝居が始まる。









桜「どう"せきにん"とるんや！





こゆび ださんかい！」






僕のことを下手くそな睨みで威嚇する。







「はいはい…」







と仕方なく、おもちゃ台の上に手を広げて置く。







すると、ここから先の段取りを知らない桜は少し戸惑った顔をする。








少しの間が流れ、桜は何かを思いついたかのようにパタパタとキッチンへと走っていってしまった。








完全に取り残されたまま僕。









半分寝ぼけたまま桜を待っていると、戻ってきて









僕の小指に、とんがりコーンをはめた。








桜「これで かんべんしたるわ！」








はい。







今日も我が家は平和です(笑)

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