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虚無感に包まれながら一日、仕事を終え家に帰る。
帰り道電話をかけるも、案の定通じない。
祈るような気持ちでドアノブを握り部屋へと足を踏み入れるも。
迎えてくれるたは 飲み込まれるような真っ暗いリビングだった。
崇裕「んっ…ぐ…」
声を押し殺して泣く。
自分の馬鹿さに嫌になる。
Aのこと。お母さんから預かるとき、
絶対に僕が守りますって約束したんに…。
好きやから。
大好きやから。
余計に辛い。
僕は好きでも、僕に守る権利があるのか。
守りますって言っても、僕なんが守っていいのだろうか。
変な所で働く自制心が、自分で自分の首を絞める。
ブー…ブー…
握りしめた携帯がバイブで震える。
ディスプレーを見ると
"重岡大毅"
の文字。
涙声になるのを隠すため咳払いをしてから電話に出る。
崇裕「もしもし?」
重岡「あー、おれおれー。
今、濱ちゃんの家の近く来てんねんやんかぁー
外でれる?」
なんで家の方向 真反対のシゲがうちの近くに?
頭がはてなマークでいっぱいになりながらも、待ち合わせをした場所へ向かった。
.
僕が到着する頃にはシゲはもう着いていて。
「おう」
なんて片手を挙げ、挨拶をしてから2人並んでベンチに腰けた。
.
.
.
二人の間に沈黙が流れる。
それを遮ったのはシゲだった。
重岡「なぁ、Aちゃんと何があったん?」
崇裕「えっ?」
思いもよらぬ言葉に思わず、とぼけた声がでる。
重岡「いや、別に盗み見た訳ちゃうねんけどな。
今日仕事終わってから、前に収録で使ったスタジオに忘れ物とりに行ってん。
そしたら、Aちゃんと田中さん居って。
…田中さんがAちゃんに"いつもしてることやんか"言うて抱きしめててん。
でも、なーんかAちゃんは嫌そうにしてるし、濱ちゃんは今日調子わるかったし。
色々嫌な予感してな」
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紫ジャス民 - 濱ちゃんがかっこいい。ありがとう (2016年1月17日 18時) (レス) id: a7dd7d2c5d (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 紫ジャスミンとしては最高にキュンキュンしながら読ませて頂いてます。番外編もとても面白くてまだまだ続きが読みたいです。更新楽しみにしてます☆ (2015年10月4日 1時) (レス) id: 42c7b8f22e (このIDを非表示/違反報告)
Rina(プロフ) - ふぅりのさん» ありがとうございございます〜!勿体無いお言葉です!かなりの亀更新ではありますがこれからもお付き合いください! (2015年9月12日 23時) (レス) id: cfc9e7d6e2 (このIDを非表示/違反報告)
ふぅりの - 番外編も最高です(*´`*) 更新頑張ってください!! (2015年8月29日 21時) (レス) id: cc24b659d9 (このIDを非表示/違反報告)
Rina(プロフ) - ノラ猫さん» うございます! 続編はぼちぼちと書きためていますのでお待ちくださいね!私も書きながら、あれ…しげカッコよすぎ…ってなりました(笑) これからしげちゃんメインも書きたいな♪ 本当にコメントありがとうございました! (2015年7月19日 11時) (レス) id: cfc9e7d6e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rina | 作成日時:2015年5月1日 19時