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仕事に復活してからAの表情が明るい。






病気とうまく付き合いながら仕事をするために、11時に記憶が書き換えられてから一通りの説明をして仕事へ行く。という生活のリズム二人の間でが出来上がってきた。







僕が朝から仕事がないときはスタジオまで送り、帰りの時間が近ければ迎えに行く。






今日もそんな一日だ。






午後8時。






Aの働くスタジオの近くで撮影が終わり解散となった僕はAを迎えに行く。






入り口に車を付け、Aの携帯に電話をかける。






プルルル…プルルル…






呼び出し音だけが鳴り続け、いっこうに出ない。








…あれ?





と思い、車を道路脇に停め スタジオ屋内に入ると機材に向かって仕事をするAの後ろから包み込むような体制の田中さんの姿が。






あまりの二人の距離の近さに心の中がモヤっとする。





"あんまりAに近づかないでもらえませんか"






この一言が言えたなら…






だけど、そんな勇気もない小心者の僕は口にする勇気もなく。






崇裕「A〜?帰るで。」






と声をかける事しか出来なかった。








.





貴方「あっ、崇裕くん!わざわざごめんね!」





パッと振り返り僕に気づいたAは慌てて帰り支度を始める。







貴方「携帯で呼んでくれたら車まで行ったのに〜…」







スタジオ内まで迎えにきた僕を気遣うように話すが、つじつま が合わない。






崇裕「いや、鳴らしたで?」






部屋を見渡すと、Aの携帯が機材近くのテーブルの上に無造作に置かれていて、音が鳴れば気づかないわけがない。







携帯を開きながら





貴方「あれ、マナーモードにしたっけ?」



とAがぼやく。





そんな僕たちの光景を見て田中さんがスッと部屋を出て行く。







崇裕「まさか、な…」






僕の身体を包む空気がどこか冷たく変わったように感じた。

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紫ジャス民 - 濱ちゃんがかっこいい。ありがとう (2016年1月17日 18時) (レス) id: a7dd7d2c5d (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 紫ジャスミンとしては最高にキュンキュンしながら読ませて頂いてます。番外編もとても面白くてまだまだ続きが読みたいです。更新楽しみにしてます☆ (2015年10月4日 1時) (レス) id: 42c7b8f22e (このIDを非表示/違反報告)
Rina(プロフ) - ふぅりのさん» ありがとうございございます〜!勿体無いお言葉です!かなりの亀更新ではありますがこれからもお付き合いください! (2015年9月12日 23時) (レス) id: cfc9e7d6e2 (このIDを非表示/違反報告)
ふぅりの - 番外編も最高です(*´`*) 更新頑張ってください!! (2015年8月29日 21時) (レス) id: cc24b659d9 (このIDを非表示/違反報告)
Rina(プロフ) - ノラ猫さん» うございます! 続編はぼちぼちと書きためていますのでお待ちくださいね!私も書きながら、あれ…しげカッコよすぎ…ってなりました(笑) これからしげちゃんメインも書きたいな♪ 本当にコメントありがとうございました! (2015年7月19日 11時) (レス) id: cfc9e7d6e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Rina | 作成日時:2015年5月1日 19時

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