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チクタクチクタク。
1秒1秒、時間を刻むリビングの時計を一人見つめる。
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時刻は23:00。
智ちゃんから聞いていた仕事の終わる時間なんてとっくに過ぎてる。
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予定外で遅くなるときはいっつも連絡くれるのに。今日に限って何もない。
テーブルに用意された料理はずっと前に冷め切ってしまった。
ラップがかかった沢山の料理を見て涙が溢れそうになる。
心細さを打ち消すために携帯を手に取る。
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プルルルッ…
神山「A?どした、うまくいったか?」
呼び出しはすぐに切れて、ともちゃんの温かい声が受話器から聞こえる。
あなた「…ともちゃん…っ。」
その声を聴くと一気に涙が溢れてきた。
神山「…どした?
なんかあったんか?」
私の様子を察したようで声色が一気に変わる。
あなた「…ぅうん!あのね、仕事。
仕事終わったか聞きたくって。」
神山「収録なら予定通り21時に終わったで?」
胸の奥が冷たくなる感じがする。
あなた「…そっか。それだけ、それだけ聞きたかったの。ありがとね。また明日っ!」
勢いに任せてお礼をいい、そのまま電話を切った。
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21時終わった仕事。
それでも家には私一人で。
涙が溢れてとまらない。なんでこんなに悲しいんだろう。期待した私がダメだったんだ。
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私はそのままの勢いでお風呂にも入らずベッドに潜り込んだ。
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そして、そのまま目を閉じて夢に落ちた。
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めぐ - 更新頑張ってください!応援してます! (2018年8月3日 15時) (レス) id: a7fb3732e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rina | 作成日時:2018年3月7日 0時