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あなた「おはよ!ともちゃん!」
神山「おーおはよ!A、今日の髪型ええ感じやん」
入学からはや1ヶ月。
すっかり智洋くんとは打ち解けて今では”ともちゃん””A”と呼び合う間柄になった。
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でもおうちに帰ればぐったりと疲れている様子の望が。
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一言二言会話を交わし、夕食を作って部屋を掃除して。
お風呂に入って課題を進めて、望よりも先に眠る。
なんだかすれ違いの毎日で。いい風に言うと熟練夫婦。
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ほんとにやってること家政婦さんみたい。いや、もともとメイドになれって言われて望と一緒にいるようになったから、これが本来の姿なの?
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うん。自分が贅沢になっただけ。
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そう何度も心で呟きながら自分で自分を慰める。
カレンダーを見れば出会ってはや2年。
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今日の晩ご飯はちょっと豪華にしてみようかな…なんて考える。
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メインにあれを作って…なんて考えていると自然と望の笑った顔が頭に浮かぶ。
目をクシャッとさせて私に笑いかける望。
“喜んでくれるといいな…”
と、胸躍らせながら授業で配布されたプリントの隅に晩ご飯のメニューを書き留めた。
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キーンコーンカーンコーンと講義が終了し智ちゃんが私のプリントを覗き込む。
神山「なにそれ、晩ご飯?えらい豪勢やな」
ニコニコと笑う智ちゃんは、私よりもうんと料理上手で「これ、違うソースも用意した方が美味しいで。」なんてアドバイスもくれる。
神山「なんか今日は祝い事か?」
あなた「うーん、なんか記念日ってわけではないんだけどね。
最近望とすれ違ってばっかりだから。ちょっとは喜んでくれたらいいなぁって。」
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自分で言葉にすると余計にやる気が出てくる。
神山「Aはほんまに頑張り屋さんな女の子やな。
今日、俺らの仕事夜の9時には終わるから。望も10時くらいに家着くんちゃう?」
“女の子”なんてキーワードに少し嬉しくなる。
望の帰ってくる時間をしっかりと把握して、望には内緒で準備する。
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あなた「ともちゃんありがと!頑張るなっ!」
電車のホームで智ちゃんとバイバイして、その足でスーパーに向かった。
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めぐ - 更新頑張ってください!応援してます! (2018年8月3日 15時) (レス) id: a7fb3732e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rina | 作成日時:2018年3月7日 0時