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望「Aー?もうそろそろ行かな間に合わんで」
あなた「も、もうちょっと!」
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いよいよ今日は入学式当日。
新しい環境って慣れないし変に緊張しちゃう。
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望「いつもの格好でええやん…ってそれなんやねん。」
しびれを切らした望が私を見にきて愕然としている。
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望「なんやそのくそダサい格好。入学式やろ?」
あなた「目立たないのが1番だから!」
自信満々にグーサインをした私は容赦なく頭を叩かれる。
望「ジーパンにヨレヨレのトップスってそんなクソダサい格好で迷ってたんかい。
これとこれ。それにいつものミュール合わせてけ。阿保。」
近くにあった黒のレースワンピースとライダースのアウターを渡して颯爽とリビングに戻っていく望。
あなた「う、ん。いい感じ。」
着てみると自分ではこんな合わせ方しないけど、固すぎずフリフリすぎず。入学式にもってこいなスタイルアップだった。
あなた「のぞむ。ありがとっ…」
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一式着替えて望の元に向かうと何も言わずに、私の首に手を回し抱き寄せた。
あなた「あ、ちょっと…」
制する暇もなくギュッと抱きしめられ、静かに離れる。
望「入学おめでとう。俺からのささやかなお祝い。」
そう言って首を指差した。
鏡を見れば華奢な綺麗なネックレスがつけられていた。
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望「離れてる間も、俺がそばにおるからな。」
私の不安でいっぱいの気持ちを読み取るように先回りして私を勇気付けてくれる。
あなた「うん。ありがと。ほんとにありがとうね。」
泣きそうになっていると、いつしか出発の予定時刻を5分オーバー。
あなた「あっ!いけない!!いってきます!!」
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今日からドタバタの新生活。スタートです。
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めぐ - 更新頑張ってください!応援してます! (2018年8月3日 15時) (レス) id: a7fb3732e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rina | 作成日時:2018年3月7日 0時