【ヒロアカ】新選組隊士 (ページ3)

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弐ページ3

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池田屋事件からこの半年は結構慌ただしかった。

池田屋事件後から一番隊組長を務めて
明保野亭事件、禁門の変、局長の態度に遺憾を感じた隊士達が会津藩主に非行五ヶ条を出したり…
新しい人達が新撰組に入隊したり…

色んな事件があっても冷静に対処してきたのだが…

「…これは、一体？」
「？どこか痛みますか…？」

この少年と雄英高校とは何なんだ…？
あ、雄英高校とやらは緑色の少年から教えて貰ったが寺子屋的な場所らしい。

他の仲間達もここに居るのだろうか

「俺の他には居なかったのか？」
「はい」

「ここには君が運んでくれたのか？」
「僕と相澤先生で運びました」

「その、相澤先生とやらは何処に？」
「職員室に…多分そろそろ戻ってくると思います」

成程…分からん()

でも流石にこれ以上長居はしていられない
ここが何処か分からないのなら自分の目で確認した方がいい

「すまないが、羽織と刀を渡して貰えないか？」
「あ、えっと…羽織は血で汚れてたので洗濯して今乾かしてますけど…」

何が可笑しな質問をしたのだろうか。
少年はいきなり歯切れが悪くなった

その時、丁度扉が開き黒髪の眠たげな人が入って来た

「あ、相澤先生…どうやらこの方混乱してるみたいなんですけど…」
「混乱…？」

どうやら少年が言っていた相澤先生が黒髪の彼らしい

「えっと、俺は相澤消太と言います。貴方は？」
「申し遅れたな、櫻宮Aと申す。」

俺が名前を言うと相澤さんは目を見開き溜息をついた

「相澤先生…？」
「緑谷、新撰組は知っているか」
「す、少しなら…」

「…申し訳ないが、刀は何処に？」

何だかよくわからないが早くここを出よう

「…今の時代は刀を持ち歩くことは出来ないんですよ、櫻宮さん」

“今の時代は”

「それはどう言う事だ？」
「法律で決まっているんです」
「ほうりつ…？“この時代の”決まりか？」
「…理解が早いですね」

“今の時代は”

この言葉を違和感なく言う相澤と

“この時代の”

この言葉を違和感なく聞き分けた相澤。

その反応からして自分の中で非科学的な考えが頭をよぎった

「…貴方の言う“今の時代”の説明を詳しく願いたい」
「っ、分かりました」

俺と相澤の会話を緑髪の少年は理解していないようだった。