【d!】罠をかけたつもりがかけられた

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「やっぱり昨日行かんで正解やったわー」
と朝から煽ってくるショッピ。

「太ったんちゃう？ww」
と余計なことを言うてくるチーノ。


全ては一緒に行ってくれなかったこの2人のせい。ってことにしておこう。

私はチーノのパソコンをハッキングし、「太ってないわ！バーカ！」と画面いっぱいに映し出してやった。


「んははははww」
と笑い転げてる奴をこれでもかというくらい睨んでいると、ピピッとパソコンから音が鳴った。
見てみると「技術の無駄遣いやめてください(笑)」と画面に映し出してあった。

(笑)が気に障るわ。と思いながらも「そちらこそ(笑)」と返しておいた。




「大先生ちょっと来てや」


そんな中いつもとは違う声が部屋に響いた。
鬱さんを呼んだのは、トントンさんだった。トントンさんは優しい。この一言に限る。うん



呼び出された鬱さんが戻ってくると
「みんな聞いてや」
と、パンパンと手を叩き、みんなに呼びかける。



「10日後、急やけどヴァステに乗り込むことになった。」


ヴァステ…ヴァステとは、この国で我々だの次に大きいマフィアだ。

我々だの勢力は極めてヴァステより大きいのだが、この国の二大マフィアが戦えば、多少なりこの国に被害が出る。


「そこでやけど、俺は戦力の方に行くことになってん。やから情報班の指揮はショッピくんに頼もうと思う」


「ショッピくんは俺よりも優秀やから大丈夫やで。」


少し背筋を伸ばすショッピに、鬱さんは背中をパンっと叩き、任せたで。と笑った。


どこか心を決めた様子の鬱さんとショッピに、情報班には緊張感が走った。

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