馬鹿田高校の転校生 (ページ13)

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11話ページ13

貴方side

聡「お前らなぁ、祥平さんは歳上なんだぞ？」

麻耶「2年もタブってるんだからな」

貴「留年を威張ることじゃなくないすか？」

小百合「正しい方の意見に従うのが団体行動の基本でしょ？」

いや、あんたらと行動を共にすることねぇぞ？

達也「よくわかんねぇけど、あんたらに馬鹿田は変えらんねぇぞ」

文恵「え？」

達也「別に俺ら変わりたくなんかねぇし」

文恵「どうして？最低の環境だったじゃない！」

達也「最低じゃねぇよ！
　馬鹿田はなぁ最強なんだよ！」

馬鹿田「おう！そうだ！」

馬鹿田「おい！ふざけんじゃねぇぞ」

麻耶「A？行こ？」

貴「先行ってて、後で連絡する」

達也「分かった」

文恵「貴方は女性ですよね？」

貴「そうだけど？」

文恵「なんでこんな所に」

貴「あんたに教える必要ある？」

文恵「・・・」

貴「1つだけ言っとく達也の机は兄貴から受け継いだものだ」

沙那「それが何？」

貴「達也の兄貴は半年前交通事故で亡くなった
　受け継いだとは言えあんたら達也の兄貴の遺品を捨てたことになるんだよ？」

文恵「っ！」

貴「最低限これは理解して、あんたらと彼らは生まれてきた世界が違う
　全てがあんたら中心と思わないこと
　じゃあね」

小百合「なんなのあの人達！」

真奈「私カトレアに帰りたい！」

私達もあんたらにはカトレアに帰って欲しい
華さんの後輩がこんな子達なんて
(ちなみにカトレア生から死角になる位置で話を聞いてる)

麗華「私も」

文恵「皆、下見で来た時を思い出して！」

カトレア「・・・」

沙那「確かに、あんな環境じゃあ気持ちが荒んで道を踏み外すのも無理は無いわね」

私達は決して道を踏み外した訳じゃ無い

真奈「ウォシュレットも知らなかったものねぇ」

え？基準ウォシュレット？

麗華「可哀想」

あ、同情結構デース

杏「環境が変わればあの人達も良くなるかも！」

環境の問題じゃねぇ

小百合「っていうか変えなきゃね」

え？決定事項？

真奈「やっぱ私文恵に着いていく！」

金魚のフンかよ

カトレア「私も！」

文恵「みんな」

なんと可愛らしく脆い友情なんでしょうか

Noside

～外～

達也「ったく男だったらボコボコにしてやんのに」

哲也「弱気を助け強気を挫く
　弱いものに手を出さないのが馬鹿田魂だからな」

達也「分かってるよ」

哲也「お前に睨みきかされて動じない女なんてAだけだと思ってた」

達也「俺もそう思ってた、気に入らねぇな」