【ﾌｧﾝﾀｼﾞｰ】まだ題名は決まっていません (ページ20)

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第18話　もう一人の自分!? ページ20

「な、なんで私が目の前に!?それに、オウブとアネラもいるし…」

私が驚いて言うとリートは冷静に言った

「お前にはそう見えるのかこいつらが」
「は?お前にはそう見えるって…じゃぁ、リートにはなんに見えるっていうの?」
「俺には、俺とリアンとアネラに見える」
「何言ってるの?ここにいるのは、ってそういう問題じゃなくて、なんでオウブとアネラと私が
　いるの!?」

私がそう言うと目の前の『私』が答えた

「わたくしは、わたくしを見る者の"鏡"ですわたくしは常に3人おり、わたくしを見る者とそ
　の者の周りにいる者を映し出しますそして、わたくしは泉からこの現実世界へ来ました」

「???」

私は頭の中に疑問符を浮かべているとリートがかわりに説明した

「〈泉〉には並の魔導士じゃ立ち入ることのできない世界がある
　こいつらはその世界からアレン様に連れてこられたんだ
　〈泉〉の世界の住人はこの現実世界にいる者たちがそっくりそのままいるんだよ
　こいつらの言う"鏡"の意味は、こいつらを見た者の姿がこいつらの姿になる
　アレン様は3人連れてこられたから、自分と周りの者たちが映し出されるってことだ」
「えーと…つまり、この人たちは私たちに見られるまでは、存在してないの?」
「厳密に言うとそうじゃないお前これくらい理解しろよ。こいつらは"鏡"
　それさえ覚えてたらいい」
「う、うん」
「こんな話をしてる場合じゃなかった!早くアネラのところに行かないと!」
「そうだった!」

私とリートは、アネラのもとへ向かった

そういえば、『私』はグリモアがアレンの姉だってこと「国家機密」だって言ってたような…

私のそんな考えはあるものを見て吹き飛んだ

アネラとグリモアが2人とも気絶していたのだ

2人の隣には今来たばっかりのリートともう一人…

その人はきれいな銀髪をしていて、清楚な印象の美しい女性だった

リートが叫ぶ

「おい、ノア!これはどういうことだ!」

銀髪の女性はノアと言うようだ

ノアが答える

「うるさかったから、寝てもらっただけよ別に怪我なんて負わせてないわ
　そもそも、私が近くの部屋で寝ていたというのに、その眠りをさまたげたほうが悪いわ」

見た目は清楚、中身は恐い…

ノアの一言は私の第一印象をくつがえした …悪い意味で