香しく月は光る ページ28
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ハッと目が覚めると、Aはどこか知らない土地に立っていた。
頭上には綺麗な月が光っていて、目の前には広大な池が広がっている。そして、いかにも渡ってくださいと言わんばかりの橋。
まるで平安時代の寝殿造のようだ。
ってそういうことじゃなくて。
『…死んだよね?』
まずこの状況に困惑するんじゃなくて、死んだのになんで立ってるの〜っていう話。
ビルの屋上から落下して助かるわけないじゃん。…あ、もしかして地獄とか?
だったら尚更行きたくないものである。
橋を渡らないために、他に行けるところはないかと探していると、目の前から黒い何かが羽ばたいてきた。
青白い光で、どこかふわふわしているソレ。
『…
しかもAと同じ巨大なカラス。
ついてこい、と言わんばかりに自身の周りを浮遊するカラスに対し、彼女はポツリと漏らした。
『…着いていくべき、なのかな』
そう呟くAに応えるように、カラスは導くように飛んでいく。
なんで守護霊を出せるのか、とかなんでカラスがお揃いなのか、など疑問は沢山あるがとりあえずついていくことにした。
自分の分の守護霊は猪野に使用していて出すことができないため、いつでも魔法を発動できるように杖を構えて。
彼女はゆっくりと橋を渡っていった。
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なんなん(プロフ) - 杏莉さん» ほんとうですか………めちゃめちゃめちゃめちゃ嬉しいですありがとうございます泣!!!! (2021年3月12日 21時) (レス) id: c1887ad742 (このIDを非表示/違反報告)
杏莉 - ふわああああ! 面白いですっ! 更新楽しみにしていますね! (2021年3月12日 18時) (レス) id: 8bbf1cd05e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なんなん | 作成日時:2021年3月4日 16時