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「A〜、こっちこっち…お茶どうぞ、あ、お菓子もいいよ」
『…いただき、ます？』
自称ご先祖様の謎のおもてなしに困惑するA。
しかし彼は構うことなく、奥の部屋を通り過ぎ縁側の方へと誘っていく。
『あの、疑問なんですけど…お兄さんはどこの…いつの人？ですか？』
「すごく昔。あのね、安倍晴明と同期的な」
『は！？？！同期！？？！』
「そ、同期」
お菓子を食べながらそう話す彼は、月を眺めてそう話す。
『え、ちょっと待ってじゃあ…えっと、待って次、私は死んでないんですか？』
「ここはあれだね、ギリギリの人が行くとこ。Aは今から現実世界に帰るんだよ」
『…良かった、帰れるんだ』
ほっと息をついたAは勧められたお菓子を食べながら、視線を天体観測でもするかのような巨大な器具に向けた。
『あ、あれ』
「Aさ、スラグホーンの方行ってばかりで香月家の方全然知らないでしょ？だから色々不便なのよ」
『…確かに、香月の方はあんまり行ったことないな』
なんで魔法使いなのに呪霊祓えるの、とかなんで見えるの、とか考えなかった？と彼は言った。
『ああ〜確かに』
「…ほんとにAは色々知らなすぎ。あと興味を持たなすぎ。質問あったら全部言って、今答えちゃうから」
『ん…まず私とお兄さんの関係から』
「僕とAの関係？そうだなぁ、親戚…というか子孫なのはそれはそうなんだけど」
『だけど？』
ズズっとお茶を啜った彼は、Aの方に顔を向けて答える。
「僕は君で、君は僕だ。いわゆる似たもの同士、って感じだね」
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なんなん(プロフ) - 杏莉さん» ほんとうですか………めちゃめちゃめちゃめちゃ嬉しいですありがとうございます泣！！！！ (2021年3月12日 21時) (
レス) id: c1887ad742 (このIDを非表示/違反報告)
杏莉 - ふわああああ！ 面白いですっ！ 更新楽しみにしていますね！ (2021年3月12日 18時) (レス) id: 8bbf1cd05e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんなん | 作成日時：2021年3月4日 16時
