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22:01、渋谷 Cタワー。
「術師は気づくかな」
眼下に広がる夜景を眺めて、そう言っているのは粟坂である。
あの腹巻きをしていた男。
離れたところで見ているのは、先ほどと同じメンバー、＿＿オガミ婆ともう一人の男。
「ここが“帳“の中では一番目立つよな？」
「多分ね」
「でも気づいた所で、だよ」
「まぁな」
下層には大勢の改造人間がいるため、そう簡単には上がって来れるわけがない、といった粟坂だが。
彼は次の瞬間、ある気配を察した。
『
「な、」
『…クッソ』
突如上空に現れたのは、箒に乗ったAである。
粟坂にはなぜか呪文が効かず、オガミ婆と男にはケロッと逃げられる。
そんな箒を魔法で縮小し終えたAが舌打ちをした時、「ドンマイ！」という声とともに上空に鵺が現れた。
その上に乗っているのは猪野と悠仁。彼らを見て粟坂たち三人は動こうとし…
『
動きが止まった彼らは、鵺に結びつけられているワイヤーの端と悠仁のワイヤーの端によってグルグル巻きにされている。
ちなみにこのワイヤー、真希プレゼンツである。
『猪野さん！』
「おう！」
悠仁がワイヤーを操っている間、Aと猪野は次の作戦へと移動する。
「“帳“の基の破壊」。
結界術が組み込まれているそれを破壊すれば、呪詛師を後回しにすることができ、かつ“帳“の解除も可能となる。
ここまでは
『えっ、』
「三本あったのか！？」
何かが刺さっていたような跡が三つ見受けられる。
そのうち残っているのはたった一つ。
猪野はその一つを足で壊した。
『でもまだ帳は上がってないよね…、残り2本はどこに…』
「アイツだ！」
粟坂。
彼の手には残り二本の帳の基が見られた。
『
粟坂の手から覗く標的に狙いを定め魔法を放ったその瞬間、ビンとワイヤーが張り、二人の視界から粟坂が消えていった。
またもやすぐ動く標的に、Aは微妙な表情をする。
「…香月いつも魔法外さないのにな」
『今のは完全タイミングが悪いでしょ、そうですよね？』
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なんなん(プロフ) - 杏莉さん» ほんとうですか………めちゃめちゃめちゃめちゃ嬉しいですありがとうございます泣！！！！ (2021年3月12日 21時) (
レス) id: c1887ad742 (このIDを非表示/違反報告)
杏莉 - ふわああああ！ 面白いですっ！ 更新楽しみにしていますね！ (2021年3月12日 18時) (レス) id: 8bbf1cd05e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんなん | 作成日時：2021年3月4日 16時
