第八訓 ページ9
no side
山崎からの連絡でA達真選組は桂 小太郎の潜伏しているアジトを突き止めた。それはなんとアットホームな大型デパートの隣にある大きなホテル。
流石にこれは見つけられるわけがない。
土方「いいかてめぇーら、一気に突撃するぞ」
隊士「「「「はいっ!!!」」」」
やる気満々の面々に気乗りしないAは鬼に見つからない様にひっそりと息を吐く。鬼の副長や隊士たちは気合十分で、隣にいる沖田をちらりと横目で盗み見ると、眠たそうに欠伸をしていた。
「総悟は土方さんみたいに楽しみじゃなさそうだね?」
沖田「俺ァどちらかと言うとどさくさに紛れて土方さんを仕留めるのが楽しみでさァ」
「え…」
沖田「それでめでたく俺は副長。Aさんも協力しなせぇ」
「へっ!?私も!?ややややだよっ!!絶対怒られるもん!」
沖田「大丈夫でィ。死体は喋りやせんから」
そんな事を部下に話されている事も知らない鬼の副長事土方十四郎は隊士を引きつけ一角の襖を蹴り破った。
土方「御用改めである 神妙にしろテロリストども!!!」
お決まりのセリフの後に土方を先頭に周りの隊士がどんどん中に攻め込んでいく。逃げ惑う者達を薙ぎ払う真選組。
Aも仕方なしに刀の鞘に手をかけた時、キラっと太陽光を反射させる輝く銀色。
脳内がフリーズする感覚。どくどくと心臓が脈打つ。
(この締め付けられる気持ちは…なに?)
胸がきゅっと音を立て足を一歩も動かせない。
綺麗な銀色から目が離せないでいた。
土方「一人残らず打ち取れェェェエ!!!!!」
土方の張り詰めた掛け声で一瞬で我に帰ったA。ワッ!!っと勢いよく逃げるテロリストを追いかける隊士達の勢いに押されて出遅れてしまった。
真選組から逃げようと徐々に遠ざかる銀色。
「……ッ 」
沖田「…Aさん?」
やる気がなさそうにAの隣に立っていた沖田はAの様子がおかしい事に声をかけた。だが、今のAにとって沖田の声は届いていない。
ただ一点を見つめてかたかたと体を震わせていた。
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迷い猫(プロフ) - なみさん» お返事遅れてももも、申し訳ないです!!!なみ様読んでくださってありがとうございます。いやいや、最高だなんて…逆に読みづらくないですか!?大丈夫ですかね?ガクブル またお暇な時でも読んでやってください(土下座)コメントありがとございました!! (2022年6月6日 18時) (レス) id: b045a615ae (このIDを非表示/違反報告)
なみ(プロフ) - この小説の表現好き〜♥️♥️甘いスチュの時、乙女心のある表現があるとこっちまでキュンキュンしちゃいます!!(*´▽`)めちゃ好みの合う小説見つけたぞー!最高っす作者さん!!ありがとう!! (2022年5月29日 9時) (レス) @page31 id: 617d92d894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:迷い猫 | 作成日時:2021年11月28日 20時