第三十八訓 ページ39
銀時side
桂の一件から釈放された俺達は特に依頼もなくあっという間に一週間、過ぎようとしている昼下がり。
退屈な時ほど思い出してしまう。
『吉田A』 俺が攘夷戦争に誘い俺を庇って死んだ幼馴染の事を。
─── 「よか…ッ た…」
…忘れられない奴。
忘れてはいけない奴。
ガキの頃からずっと一緒だった俺の大切な存在。
──「Aの事は俺が護ってやるよ」
Aと俺との間で交わした約束は、結局護れないままおわった。
Aが死ぬぐらいならあの時俺が死ねばよかったと何百回も考えた。あの時の俺は自分の死に場所を求めていた。死ぬチャンスならいくらでもあったんだ。
でも、結局俺は死ねなかった。
あいつが、Aが命をかけて護ってくれた俺が死んだら…アイツの死が無駄になる。
歯食いしばってでもAの分まで生き抜かねーとダメだって、そう…思ったんだ。
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迷い猫(プロフ) - なみさん» お返事遅れてももも、申し訳ないです!!!なみ様読んでくださってありがとうございます。いやいや、最高だなんて…逆に読みづらくないですか!?大丈夫ですかね?ガクブル またお暇な時でも読んでやってください(土下座)コメントありがとございました!! (2022年6月6日 18時) (レス) id: b045a615ae (このIDを非表示/違反報告)
なみ(プロフ) - この小説の表現好き〜♥️♥️甘いスチュの時、乙女心のある表現があるとこっちまでキュンキュンしちゃいます!!(*´▽`)めちゃ好みの合う小説見つけたぞー!最高っす作者さん!!ありがとう!! (2022年5月29日 9時) (レス) @page31 id: 617d92d894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:迷い猫 | 作成日時:2021年11月28日 20時