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私の親友で幼馴染の佐藤Aは美人だ。
黒い艶やかな長い髪に、白い肌、切れ長の目。スタイルも文句の付け所がなく、高い身長のおかげか、特に脚がスラッとしていて綺麗。
けれど本人はそれを鼻にかける事が無い。しかもサバサバとした性格だけど少し天然。小中の時は、そのギャップに異性は勿論、同性からも人気だった。
ただ彼女の弱点を一つ挙げるならば、超がつくほどの人見知り。
初対面の相手に上手く話す事が出来ない。しかも、元々表情が豊かな方ではないせいか、さらに無表情になる。
だから高校が離れたときはAの事が心配だった。
それは同じ会社に入った今でも変わらず。
「見て。経理部の無糖さん。今日もキレー」
「本当。でも全然笑わないよね、あの人。他人のこと見下してそー」
私の前を歩く二人組の女性社員がそうコソコソと話しているのを見かける。
…この二人は同じ総務課の人か。
Aがどんな人柄なのかよく知りもしない癖に、こうやってコソコソ話しているのは本当にどうかと思う。
おまけに私の親友を無糖って言いやがって。何が無愛想で慈悲がないから無糖だよ！！
人見知りで上手く話せなくて無愛想になってるだけだし！ 慈悲がないのも、なんて言って良いかわからなくて素っ気なく言っちゃってんだよ！ 可愛いやろがい！！
内心イラつきながら、その二人に話しかけに行く。
「…おはようございます！」
「あ、おはようございます相川さん」
「わ！ 相川さん、今日の服素敵ですね！」
「本当ですか！？ ありがとうございます！」
二人が求めている愛想笑いをしてそう言ってみた。
「相川さんってホント可愛らしいですよね〜！ 無糖さんとは大違い」
「うんうん！ 相川さんは笑顔が素敵だし、優しいし、気遣いも上手だし…！」
すると、何を勘違いしたのか調子に乗り始めてこういう始末。
マジきしょいな。
「…私、そう思って頂ける程良い人間じゃないですよ」
「またまた！ そんな事ないですよ〜！」
「……ふふっ、そうですね…。でも、よく知りもしない相手を貶す人の気が知れません。私、そういうの大嫌いなんです。今だって腹が煮え返りそうなくらい反吐が出ちゃいます」
そう言った時の二人の顔は一生忘れないくらい面白かった。
「それじゃ、お先に」そう言って、社員証を取り出そうとしているAに声を掛けた。
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なゆり(プロフ) - カナさん» ありがとうございます！そう言っていただける事が本当に励みです…！！次の作品でもよろしくお願いします。 (2020年1月27日 4時) (
レス) id: fc164f5bf0 (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 完結おめでとうございます！！遅くても次の作品も楽しみにしてます！これからも頑張って下さい！！ (2020年1月26日 23時) (レス) id: 06469c67db (このIDを非表示/違反報告)
なゆり(プロフ) - 紫紅兎さん» 臓器破裂！？笑 私の方こそ拙い作品ですが、読んでくださってありがとうございます！少しずつしか書いていけませんが、これからも読んで頂けると嬉しいです！ (2020年1月19日 6時) (レス) id: fc164f5bf0 (このIDを非表示/違反報告)
紫紅兎(プロフ) - あぁぁぁぁぁ臓器破裂しますぅぅぅぅぅえ、もうこの作品作ってくれてありがとうございます…私はもう逝きます…更新頑張って下さいね… (2020年1月18日 23時) (レス) id: fcae62d2ac (このIDを非表示/違反報告)
なゆり(プロフ) - さとう。さん» さとうさん、ありがとうございます！そう言って頂けて、本当に嬉しいです…；； こちらこそ、これからもよろしくお願いします！ (2019年12月16日 5時) (レス) id: fc164f5bf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なゆり | 作成日時：2019年9月17日 21時
