じゅういっこめ。 ページ11
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あの後、シャワーに軽く入って夕食の準備を始める。お肉を焼いている匂いにつられたのか、殆どの幹部が寄ってきた。
「うわっ、ステーキやん！ めっちゃ美味そう！！」
「A、なんかいい事でもあったんか？」
「マンちゃんが帰国してきたからやろ」
「えっ、マンちゃん帰ってきたん！？」
盛り上がっている会話に「あとケーキもありますよ」と言うと、更に盛り上がる会話。なんだか小さい子供みたい。
「もうそろそろで出来上がるので、席に座って待っていてください」
そう告げると、素直に自分の席に座り出す皆様。いつもこれくらいちゃんと聞いて欲しいものだ。
夕食の時間。先程の料理を出すと満足していただけたようで、全員からお褒めの言葉をもらった。
そして一日が終わろうとしている頃、トレーに乗った珈琲が入っているカップを片手にトントン様の部屋のドアをノックした。
「トントン様、珈琲をお持ち致しました」
「どうぞー…」
今にも倒れそうな声がドアの奥から聞こえてくる。部屋のドアを開けると、目飛び込んでくるのはデスクの上に大量に積み重なった書類。
デスクの空いたスペースにカップを置くと、私を見上げてお礼を言うトントン様。
「おぉ、A…。いつもありがとな…」
「いいえ。これも仕事のうちですので」
いつもこの時間に珈琲を持ってくるように頼まれている。昔からの習慣らしい。それよりも、げっそりとした顔をしているトントン様が本当に心配だ。
これが十一個目の悩み事。
徹夜をしてまで書類を片付ける事。実際、徹夜をしないとこの膨大な量の書類を片付ける事はできない。しかし、この中にはトントン様がやらなくてもいい書類まである。
「トントン様、徹夜をすると明日に響きます。お休みになってください」
そう言うけれど「今日やらな明日はもっと…」なんて返事が返ってくる。
…これは薬が効き出すのを待つしかないな。
「出来上がっている書類、纏めておきますね」
「ほんまありがとうなぁ…」
出来上がっている書類を内容別に分け、それ用のファイルに閉じていく。その作業を続けていくうちに、いつの間にかトントン様の寝息が聞こえる。
何を言っても寝ようとしないので、こっそり珈琲の中に睡眠薬を入れておいたのだ。このまま椅子の上に寝かせるといけないので、ベッドに運ぶ。
私はトントン様のデスクに残っている書類を担当別に分け、それを各幹部の元に届けた。
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ライク - んおおおおおお!すききききききききききききききききききききききききき (2019年10月3日 23時) (
レス) id: c1d37a3d16 (このIDを非表示/違反報告)
なゆり(プロフ) - レンマさん» レンマさん、初めまして！ お気遣いありがとうございます…！ そう言って頂けて本当に嬉しいです。次回作は今、話を練ってる途中なのでもうしばらく待っててください、笑 今後ともよろしくお願いします！ (2019年9月18日 17時) (レス) id: fc164f5bf0 (このIDを非表示/違反報告)
レンマ - 次の話を楽しみにしながら読ませてもらいました！ 次回作も勿論とｯｯｯても楽しみに待ってますからね！！ 体調など崩さないようお気をつけて下さい、応援しています。 (2019年9月17日 22時) (レス) id: 582bb38728 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なゆり | 作成日時：2019年8月30日 21時
