story 6 ページ6
ふと窓の外を見るとひらひらと雪が舞っていた。
飼い猫に「寒いね。」なんて言葉をかけながら近くにあったチェックのブランケットを巻き,キッチンへ向かう。
ジャンと会わなくなってから既に半年以上が経とうとしていた。
あの日を境にジャンは、大会や取材の為いろんな国を飛び回っているらしい。
連絡も一切取っていない。
けれど未だにジャンのことが忘れられず、少し前に彼氏…いや,今は元彼か。
その元彼に別れを切り出した。
「あのね…すごい言い難い事なんだけれど,私好きな人が出来たの。」
自分の中では慎重に話を切り出したつもりだ。
けれど彼は困ったような笑みを浮かべながら私の頭を撫でた。
「やっと言ってくれた。そんなの前から薄々気づいてたよ。」
自分でもびっくりするほど間抜けな声がでた。
「え…?」
「僕はそれでもAのことが好きだ。もちろん出来ることならずっと僕のそばにいて欲しい。
けど,それでAが悲しむなら新しい好きな人と幸せになってくれたほうが僕にとって幸せなんだ。」
予想外の答えに涙が流れた。
ただごめんなさい,と言い続ける私を優しく撫で続けてくれる彼。
いまなら少しだけ彼が今まで私に尽くしてくれた意味が分かる気がする。
これが本当の愛という言うものなのか。
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まみむ(プロフ) - まりさん» ありがとうございます…!!!! (2017年3月9日 22時) (レス) id: 7c8f6148fc (このIDを非表示/違反報告)
まり - 勿論ですとも!更新はできる時でいいですからね!この作品が終わるまで、ずっと応援してますよ〜! (2017年3月7日 17時) (レス) id: 8126e5c6eb (このIDを非表示/違反報告)
まみむ(プロフ) - まりさん» わ〜!!めっちゃうれしいです…!!!!!更新ペース遅くて駄文ですがこれからも応援していただけるとうれしいです… (2017年3月7日 9時) (レス) id: 7c8f6148fc (このIDを非表示/違反報告)
まり - 素敵です!jj好きなので嬉しいです!これからも連載頑張って下さい! (2017年3月5日 23時) (レス) id: 8126e5c6eb (このIDを非表示/違反報告)
まみむ(プロフ) - クロシアさん» 不慣れな為オリジナルフラグが良く分からず付けてしまいました。申し訳ございません。ご指摘ありがとうございました。 (2017年2月23日 18時) (レス) id: 7c8f6148fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まみむ | 作成日時:2017年2月20日 22時