カボチャが三十 ページ40
巻・伊達「「!?」」
陣平「……」
何があったの…!?爆弾は隣のビルにもあったってこと…!?
…あ、もしかして、
巻「まさか…手榴弾!?」
零は、景光は!?二人は無事なの…?
焦る私に陣平はそっと声をかける。
陣平「…大丈夫だ、アイツらなら。」
伊達「あぁ。だから信じろ。」
そう…だよね。
伊達「松田、爆弾の状況は?」
班長が陣平に尋ねる。
陣平「少しでも揺すったり傾けたりすると、液体が漏れ出してドカンだ」
巻「タイマーの方は?」
続いて私も尋ねる。
陣平「攻めるとしたら、そっちだけなんだけどよ。トラップだらけで時間かかるぜ。コード切る順番を間違えただけで、やっぱりドカンさ」
陣平が苦笑いをする。
と、そこへ、非常階段に通じる扉から零と景が戻ってきた。
零「すまない、逃がしてしまったよ…」
伊達「大丈夫か、
やはり手榴弾のせいで怪我をしてしまったようで、景に肩を借りて立っている零。
零「心配ない。状況は?」
陣平「こっちもあんまよくねぇな」
陣平は爆弾を解体しながら答える。
陣平「ここは俺に任せて周辺の人達を避難させてくれ」
巻「……!」
景「で、でも……」
躊躇する私たち。
でも、陣平は手を止めずに促した。
陣平「いいから行け。あと三分だ。ガス漏れとか適当な理由で、このビルの周りから避難させろ」
零「……分かった。行くぞ、ヒロ」
零が頷く。そして景も渋々と言ったように、無言で小さく頷いた。
陣平は、班長に目を向け、言葉を発する。
陣平「班長もだ」
伊達「チッ。分かったよ」
景が、階段に向かう途中、振り返って「松田」と声を掛けた。
景「下で…待ってるから」
陣平「……約束はできねぇな」
作業に戻る彼を見届け、みんなは部屋を出ていった。
巻「……で、なんで私も追い出さなかったの?」
陣平「巻のことだから、絶対何言っても残ると思ったからな」
巻「あは、当たりです」
…病んでるみたいになってるけど。
そうこうしているうちに、爆弾のタイマーが一分をきった。
私が見守る中、陣平は、慎重に、けれどできるだけ早くコードを切っていく。
………残り三十秒。
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水がある池 - 表現力えぐwwwと言うところから 始まったんですが、やっぱうまいわ! さすが友達!(身バレするし誰だよ) えーっと、コメ書いたの理由が ありまして。あのー、 本当にすみませんでした。 バグで消えたのでここで言わせて もらいます。すみませんでした。 (2023年3月27日 21時) (レス) id: 0086e14aa2 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 未零 ♪mirei♪さん» ありがとうございます!コメント嬉しいです(*≧∀≦*)これからも更新頑張ります! (2022年12月30日 20時) (レス) id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
未零 ♪mirei♪ - 【書き忘れ】表現力が、超絶美味い!これからも頑張ってください! (2022年12月30日 19時) (レス) @page10 id: 8da36c452f (このIDを非表示/違反報告)
未零 ♪mirei♪ - 微妙な場所にコメント失礼します。次回予告などと、他の作者がしないような事をしているので、凄く興味深いです!初コメ失礼しました! (2022年12月30日 19時) (レス) @page6 id: 8da36c452f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まみこ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/d0f1281f531/
作成日時:2022年11月17日 1時