松田刑事の従姉妹ちゃん兼彼女さん 〜ハロウィンの花嫁〜

カボチャが十三 ページ19

捜査一課の何人かが、証拠品の並べられた警視庁のエントランスに集まって話している。



目暮「被害者の身元は不明。病院からの顔写真だけじゃ、火傷が酷すぎて顔がわからんから、子どもたちの証言を元に似顔絵を作らせてはいるが…」

白鳥「被害者が落としたメモも見てないんですかね？」

目暮「あの燃え方だとメモも消失した可能性が高いな」




白鳥警部が険しい顔をした。


白鳥「しかしこれだけでは…」

目暮「いや、松田くんが捜査一課に配属してから一週間を調べれば手がかりがつかめるはずだ」

千葉「え？なぜ一週間？」

千葉くんが、目暮警部に尋ねる。


目暮「これは、巻くんの公安時代の偽名刺だ。だから、巻くんが公安にいて、松田くんが捜査一課にいたのはほぼ一週間だろう？」

千葉「な、なるほど……」



そこへ……。

高木「おまたせしました」

美和子「一応、当時の日報も持ってきました」

資料庫から資料を持って、美和子ちゃんと高木くんが戻ってきた。




目暮「佐藤くん、この期間中に松田くんと組んでいたのは君だ。何か覚えとらんかね」

美和子「いいえ、外国の人に名刺を渡していれば覚えてるはずなんですが…。」

彼女は首を振って答える。


美和子「巻ちゃんの名刺を持っているってことは、二人……あるいは、三人以上で外国人に会ったのではないですか？」

目暮・白鳥「「あっ！」」



美和子ちゃん御名答。てかなんで、警部補の私と美和子ちゃんと陣平(わたしたち)がわかって、警部のお二人がわかんないのさ……

そう、これは多分………私の名刺も持っているって事は……。
二人で会った時、もしくは………




…………………………ｯ！？まさか、彼はあのときの！？

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