烈風を駆け抜ける葵 (ページ50)

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家族全員が味方ページ50

マツバsaid

隣の部屋から音を立ててお父さんとお母さん、そしてユキバとチャバが出てきた。

その瞬間、4人にこの話を聞かれていたのかと青ざめ、どんな事を言われるか怖くなった。

「4人とも、この事を言わなくて本当にごめんなさい！全ては私のせいなの！どうかゆる…。」

【許して】と言いかけた瞬間、お母さんが私をふいに抱きしめた。

「マツバ、早く気づいてあげられなくて本当にごめんなさいね。あなたのせいじゃないのよ。」

すると、お父さんが私の左肩に手を置いて、謝り始めた。

「俺もごめんな。お前がこんな辛い気持ちを抱え込んでいたとは知らずに…。」

そして、お兄ちゃん達や妹達も集まってきて、特にユキバとチャバは泣いている。

「「「マツバ、俺達も早く気づくべきだった。本当にごめんな…。」」」

「「「((マツバ))お姉ちゃん、私達もわがまま言ってごめんなさい…。」」」

私はついに、溜め込んでいた涙が溢れて、幼子のように声をあげて泣き始めた。

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しばらく経って、私達家族は夕食を食べ始めた。

今日のご飯はオムライスであり、私が1番大好きな食べ物だ。

「やっぱり、お母さんの作るオムライスは美味しいね、みんな！」

キクバが言うと、私を含めた兄妹達が「「「「「「うん！！！！！！」」」」」」と頷く。

すると、お父さんが笑顔から真剣な顔をして言った。

「マツバ、よく聞け。俺達はお前をいじめた小学校を訴えることにした。」

「だからと言って、そんなに心配することではない。お前には…。」

家族全員が味方だー。

お父さんが満面の笑みで言うと、私はまた泣き始めてしまった。

「自分が納得いくまで泣いてもいい…って、ご飯中に泣いていると、不味くなるよ？」

「まったく、マツバはガキの頃から泣き虫だよな～。まっ、今日はいいけど！」

「もう、カツ兄ちゃんとキクバったら！また私をからかって～！」

私が2人に怒ると、私を抜いた家族全員が豪快に笑い始めた。

何だか私も、次第におかしくなってきて笑い出す。

私には家族がいる、だからきっと大丈夫ー。

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私はご飯を食べ終えた後、妹達とお風呂に入った。

他愛もない話で笑って、とても楽しい時間だった。

私は幸せな気持ちのまま、部屋に戻って眠りに落ちた。

coming soon…。