夏祭り当日 ページ19
マツバsaid
夏祭り当日の夜。
学園のグラウンドは、大勢の生徒で溢れていた。
私は桜柄の浴衣に、小花柄の帯を締め、髪を青の簪でお団子に留め、青の花飾りをつけている。
片手には麻の葉模様の巾着、片手には光を跳ね返す特殊な和傘をさしていた。
伊吹くんは、ヒートテックのシャツとズボンの上に、市松柄の浴衣に、鱗模様の帯を締めている。
私達2人は、スノウとバハを待っていた。
「キャッスリングとオルタンシアは遅いね。アリエスの友達は変人が多いって聞くけど…。」
「特にスノウとバハは酷いんだよ。授業中に魔法を使うは、マンドラゴラを引っこ抜くは…。」
これまで2人が行って来たヤバすぎる行動を伊吹くんに話していると、2人がやってきた。
「2人とも〜！遅れてごめんね〜！」
「バハが着付けに苦戦していて、遅くなったの〜！」
バハは向日葵柄の浴衣に、花輪柄の帯を締めた【元気な少女】っぽい格好。
一方のスノウは、朝顔柄の浴衣に百合柄の帯を締めた【大人な少女】っぽい格好をしていた。
「2人とも、遅いよ〜！それじゃあ早速、グラウンドの屋台に行こう！
「キャッスリング、オルタンシア。今日はよろしく！」
私達4人は、グラウンドの屋台へ行った。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
屋台に並んでいる列は、さすが生徒数が多いミラージュ学園というべきか、50人程並んでいた。
「あちゃ〜、これは30分ぐらい並ばなきゃいけないかも…。」
私が列を見ながらポツリと呟くと、突然スノウとバハが叫んだ。
「何ですって⁉こうなったら…バハ！私達で列を横入りするよ！」
「そうだね、スノウ！……そこどけ、そこどけ〜！ここは私たちが入る〜！」
2人が列を横入りして、焼きそばの屋台の前はもみくちゃ状態に。
「まったくもう…。せっかくの夏祭りなのに…。」
「まあまあ。……あっ、それじゃあ俺とアリエスで屋台を周らないか？」
ため息をつく私に、伊吹くんが案を提案してくれた。
「いいね、それ！それじゃあ、早速夏祭りの屋台を周るぞ〜！」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
それから私と伊吹くんは、時計周りに屋台を周った。
30分ぐらい待つかと思ったが、意外と15分ぐらいだった。
その間に、私と伊吹くんは家族の話をよくしていた。
しばらく経って、クライマックスの花火の時間になった。
coming soon…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：羽衣 | 作成日時：2021年4月2日 21時
