烈風を駆け抜ける葵 (ページ15)

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マツバの過去　その2 ページ15

マツバsaid

今日は大変な1日だったけど、なんだかんだ言って楽しかったな…。

私は寮の部屋に帰り、夕飯を食べ、寝間着に着替え、布団の中に入って考えていた。

すでにイースターエッグ集めの感想文は書き、カバンの中に入れている。

でも、スノウとバハは【チョッカイエッグが怖かった】って書いているな…。

もしくは全然書いていないのとの、どちらかな？

想像したら笑えてきた。

私は目を閉じて、眠りに落ちた。

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ナレーターsaid

彼女は夢を見る。

これまで起こった過去の夢を見る。

この1年間で何が起こるか、彼女はまだ知らない。

もちろん、周りを取り巻く人々も知らないはずだ。

彼女は夢を見る。

過去の夢を…。

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あれからマツバはすくすくと成長し、7歳になった。

彼女にはすでに3人の妹ー。キクバ、ユキバ、チャバがいる。

3人の兄を見習いながら、3人の妹の面倒を見る忙しくも楽しく、幸せな日々を送っていた。

そしてこの年、マツバは魔法小学校1年生になった。

入学式当日にすぐ友達もでき、毎日勉強を頑張っている。

しかし、不幸の足音はすぐ近くまでやってきていることに、家族はまだ知らない…。

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「ただいま…。」

マツバが小学校の宿題をしていると、父が帰ってきた。

「「「「「「お父さん、おかえりなさい！！！！！！」」」」」」

チャバを抜いた、6人の子供達が玄関まで迎えに来る。

チャバは母に抱っこされながら、父を見てニコッと笑顔を見せた。

父は子供達7人の頭を撫でて、妻の額に口付けをした後、深刻な顔で言った。

「実はな、みんな…。落ち着いて聞いてくれ。」

父の話からして、どうやら話は明るくなさそうだ。

「俺が勤めていた会社が…。」

ー倒産した。

「「「「え～っ⁉」」」」

母と兄3人は、倒産の意味を分かっていたため、驚いていた。

しかし、マツバたち4姉妹はまだ分かっていなかったため、不思議そうに首を傾げた。

でも、良いことではないことは分かっている。

玄関は暗い雰囲気に陥り、チャバが泣き出してしまった。

「うわあああ～ん！！！！！」

こんなことになるなんて、誰が想像しただろう。

coming soon…。