あの子の血は絶品らしい・・・・ (ページ39)

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私「セクハラって言うんだよ？」

ナリース「そんなこと知らないもん。」

私は今シャツワンピを着ているだけ

太ももの半分ぐらいしか隠れていない。

ナリース「･･･スウッ」

私「ナリース？寝たの？」

ナリースはすやすやと気持ち良さそうに寝息をたてはじめた。

私は仕方なくナリースのくせっ毛な頭を撫でた。

見た目は結構大人に見えるけど

やっぱりまだ子供なんだなぁと思う。

ドラゴンの年でまだ4歳

保育園に通っているぐらいの年齢だ。

それのせいもあってか

まだ尻尾と生えかけの角、そして皮膚の1部がまだ鱗だったりしていて

バルトが人形になる時はちゃんと隠せている。

そこはまだまだなんだと感じた。

ナリースを撫でていると

ガチャっ･･･

バルト「･･･！！」

私「おはよう。」

入ってきたバルトと目があった。

バルト「ま、すたぁ？」

その驚いた顔はたちまちグショグショになり

その場に座り込んで泣き出してしまった。

私は駆け寄ってあげたかったが

ナリースがいるいめ、手招きをするしかできなかった。

私「おいで。」

バルトは涙を拭いながら

私の横に腰を下ろした。

私はそのままバルトの頭を自分の肩へ

バルト「もう･･･無茶しないでくれよっ。」

私「うん。もうしない。」

バルト「絶対だからなっ。」

私「うん。」

やはり24歳と言われれば見えなくもないが

6歳と言われても頷ける。

私「そうだ、ナリース人形になれたみたい。」

バルト「最初誰かわからなかったが匂いですぐにわかった。」

私「さすが兄弟。」

バルト「初めて見たが･･･なんで俺よりも身長がでかいんだよ！！」

そう言われてみれば

バルトは175センチ

ナリースは180センチ

5センチも違う。

私「あんなにドラゴンの時は差があったのにね(笑)」

バルト「くそっ･･･」

私「まぁまぁ。」

そんなたわいもない話をしていると

ドンドンっ！！

ギース「ナイト！！休みだからっていつまで寝てるつもりだ！？」

私「ヤバっ！」

私は指を鳴らして執事服を着ると

ナリースを起こさないように布団へ寝かせる。

そして

僕「すみません。昨日少し体調が悪くて。」

ギース「ったく。男がだらしない。」

僕「すみません。」

ギース「おら、仕事だ。」

掃除道具を渡される。

僕「えっと、これは？」

ギース「風呂掃除に決まってんだろ。その後に洗濯と庭の掃除と窓の掃除があるからな。」

僕「分かりました。」