三日月様の瞳 ページ16
私はゆっくりと歩いて近づくと
？？？「頼むっ・・・・俺はっ・・・どう・・・なって・・・もいい！だからっ家族をっ・・・たす・・・けひて・・・くだ・・・さい・・・・。なん・・・なり・・・と・・・ご命・・・・令・・・くだっ・・・さい・・・。」
その男性はボロボロの刀を私に差し出しながらそう言った。
私はゆっくりとその男性の前で膝をつき頭を下げ
楓「長谷部様、命令をなさるのは貴方様の方ですよ？何なりとご命令を。私はあなた方の守り人なのですから。」
自然と彼が付喪神だということがわかった。
彼と目が合った瞬間彼の神気が私に流れ込んできて
『たすけて・・・・。』
確かにそう言った。
長谷部様はボロボロと泣きながら
長谷部「じゃ・・・じゃあ・・・家族をっ！家族を助けて・・・！」
声を絞り出してそう願った。
楓「かしこまりました。」
私はそのまま立ち上がると
右手を胸の高さまで上げてすっと横へ振りかざすと
『我ら狐族の加護をここに。』
そう呟き霊力を妖力と交え
全てを包み込んだ。
＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿
楓「あんな事があったんですよね・・・・。」
燭台切「あんな事って？」
楓「初めてここへ連れてこられた時のことを少し。」
歌仙「あぁ、あの時か・・・・光忠は折れていたから見ていないのか。」
長谷部「あぁ、初めて楓がここへ来た時か。」
燭台切「あぁ・・・あの時か・・・・。」
燭台切様は悲しそうな顔をした。
燭台切様はその時の主に折られてしまったあとだったのだそう。
その他にも短刀は全て折られていて、大倶利伽羅様、日本号様、岩融様、宗三様、長曽祢様、小狐丸様、山姥切り様、和泉守様、蛍丸様も折られていた。
そして審神者様の部屋に特別な鎖で繋がれて
猿轡と目隠しをされた三日月様が檻の中に横たわっていた。
楓「三日月様はこの本丸の中でも一番精神を壊されてしまっていましたね。」
長谷部「1年もあんなことされてれば誰だってそうなる。」
楓「最近になって落ち着きましたが、未だに瞳の三日月が戻らないんですよ。」
三日月様はその瞳に三日月を飼う男と言われている天下五剣のお1人。
三日月様は酷く心を傷つけられていて、心が空っぽの状態なんです。
楓「きっと三日月様も心を満たされれば瞳の三日月が戻るはずなのですが・・・皆様は三日月様の好きなことはご存知ありませんか？」
長谷部「三日月には何も・・・あ！」
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ミーちゃん(プロフ) - 応援ありがとうございます！頑張ります！！ (2017年7月13日 13時) (
レス) id: 12614c4f22 (このIDを非表示/違反報告)
柚希 - 物凄く続きが気になります！更新頑張って下さい！ (2017年7月13日 10時) (レス) id: 24182f5998 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミーちゃん | 作成日時：2017年6月9日 23時
