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朝、アラームの音で目覚める。
携帯を手繰り寄せようとするも目がちゃんと開かず手で場所を探っているとふわふわした何かが手に当たった。
なんだ…？
目を薄く開けると隣には知らない男。
…撤回
知ってる男ではあった。
「…うわっっっ！！！！！」
と叫び飛び起きる。
「…ん？
A、おはよう…」
「なんで犬じゃないの！？」
「だって…ベッドだから人間の方が寝心地いいじゃない？」
「だめって昨日言ったよね！？」
「…わすれた」
「犬の北斗にも人間の北斗にもだめ！って昨日言ったから！
そんなの通用しません！」
「……」
北斗、睨んだってだめに決まってます。
「ほくと、約束は守って！」
「…ごめんなさい
次から約束守るから俺のこと捨てないで…」
目に涙を浮かべる北斗。
北斗にはなかなか辛いバックグラウンドがあったのだった。
新たなトラウマを植え付けてしまったかもしれないと反省する。
「朝から怒ってごめんね？
北斗のことは捨てないよ？」
「…ほんと？」
そう言うと北斗はベッドから降りてきて飛び起きた私をぎゅっと抱きしめてきて、私の肩にぐりぐりと頭を押し付けている。
抱きしめられている間、現実に引き戻されることを思い出した。
「あ、北斗
私、今日も普通に仕事なの」
「…そうなんだ」
「だから、私が家に帰ってくるまでお家で待っててくれる？
家に帰ってきたら洋服買いに行こ？」
「…まってる
そうだ、俺なんかできることない？
洗濯とか！」
「洗濯は…ないかな
待ってる間つまらないと思うから家のもの好きに使って？
テレビ観てもいいし寝ててもいいしゲームで遊んでもいいよ」
「…わかった」
「昨日ごたごたしてたから忘れてたけど、昨日からご飯食べてないよね？」
「うん」
「朝ごはん食べよっか
食べられないものある？」
「ない、と思う
トマト以外なら」
「朝だから簡単になっちゃうのはごめんね」
「手伝えることある？」
「今日は時間ないから座って待ってて？
手伝ってくれるって言ってくれるの嬉しい
ありがとうね！」
キッチンで朝ごはんの支度をしていると座っていたはずの北斗が隣にやってきて、用意していたりんごをぱくっとつまみ食いした。
「あ、それ食べたら朝食べる分無くなっちゃうよー？」
じゃあさ、と言うとひとつ手に取り
口開けて？
とりんごを口に放り込んでくる北斗。
「んふふ、Aも食べたからお互い様だね」
北斗は美味しいね〜と上機嫌そうにもうひとつ摘んで戻って行く姿に朝から口角が上がった。
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sawamura(プロフ) - くらふく。さん» くらふく。さん、コメントありがとうございます！お気に入り登録までしてくださってるとは…😭嬉しいです！これからも頑張って更新しますので、よろしければお付き合いくださいね☺️ (1月16日 21時) (
レス) id: f284a07fce (このIDを非表示/違反報告)
くらふく。(プロフ) - お気に入り登録していつも読んでます！！これからも更新を楽しみにしてます(*ˊ ˋ*)♬.*ﾟ (1月16日 18時) (レス) id: c0f003c39f (このIDを非表示/違反報告)
sawamura(プロフ) - くみさん» くみさん、コメントしてくださりありがとうございます！楽しみにしてくださっていただけて本当にありがたいです…🥹🥹頑張って更新していけたらと思っていますので、気長にお付き合いくだされば嬉しい限りです…！ (11月17日 21時) (レス) id: a6d5172d7a (このIDを非表示/違反報告)
くみ(プロフ) - 更新ありがとう御座います！めちゃ嬉しいです😭また続き楽しみにお待ちしてます！ (11月13日 21時) (レス) @page21 id: ac351487ee (このIDを非表示/違反報告)
sawamura(プロフ) - べーこんさん» べーこんさん、コメントありがとうございます！そして、お返事遅くなってしまいすみません…😭なんとか時間を見つけて更新してまいりますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします🙇♀️ (11月13日 14時) (レス) id: 683c6cce3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sawamura | 作成日時：2023年4月30日 11時
