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いつの間にか形勢逆転している…
こちらだってプライドに障る…
ふぅ、と大きく鼻から息を吐き目を閉じ、どうにか口角を上げて一からやり直す。
「北斗、偉い子だったね〜！」
目をしっかり合わせ、頬に手を当てる。
「北斗、いい子だったからよしよししようか〜！」
頭や顎、頬を撫でていると唇が近づいてきた。
ちょっと…と離れようとしたが、気付かぬうちに腰や背中を腕でロックされていてびくともしない。
ソファにゆっくり押し倒され、ちゅ、ちゅ、とキスが落とされる。
「俺、いい子だった？」
「いい子だったって！」
「いい子だったかぁ
じゃあもっとご褒美貰わないとだな」
ちゅ、
ちゅ、
「ちょっと…！
おしまい！」
そう言っているのに全く終わる気配はなく、むしろますますキスの長さが増していく。
こちらの息は絶え絶えで、絶え間なく続くキスの間でなんとか息をしながら北斗の胸を叩いていると、突然舌が捩じ込まれ深いキスに変わり始めた。
流石にやばい、と思った私は北斗の顎を掴みぐっと持ち上げる。
舌を噛みそうになったようでようやく唇が離れる。
「いてぇ！！！！！」
「盛んなバカ犬」
どいて、と馬乗りになっていた北斗を退けて、正面に立つ。
「こんなおバカなワンちゃんうちに連れてきた覚えないんだけどなぁ……
忠犬だか番犬だか知らないけど？
こんなワンちゃん忠犬でも番犬でもないからな……
どうしよっかな……」
ひぇっと先ほどのお盛んだった様子から萎縮している北斗。
「ごめんなさい、捨てないで……」
忘れていたが北斗はかつて捨て犬だった。
瞳をうるうるっと潤ませこちらを上目遣いで見てくる。
「もちろん捨てないよ？
でもね…、おバカなワンちゃんは躾け直します
飼い主の言うことは絶対なんでしょ？
どんどん躾けてほしいんでしょ？
私はあなたの飼い主だからね
ねぇ？北斗？」
そういうと
「もちろん……！」
と見えない尻尾をぶんぶん振っている北斗。
はいお手、と手を出してみるとわん！と大きな拳がすぐに乗せられる。
褒めて！ときゅるきゅるな目で訴えてくるため、よしよしと頭を撫でる。
「これからもAに躾けられちゃうなんて贅沢〜」
なんて言っている北斗。
あれ……？
なんかうちの犬おかしいぞ……？？？？
あれ、こんな私も十分おかしい………！？！？
終わり
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sawamura(プロフ) - くらふく。さん» くらふく。さん、コメントありがとうございます！お気に入り登録までしてくださってるとは…😭嬉しいです！これからも頑張って更新しますので、よろしければお付き合いくださいね☺️ (1月16日 21時) (
レス) id: f284a07fce (このIDを非表示/違反報告)
くらふく。(プロフ) - お気に入り登録していつも読んでます！！これからも更新を楽しみにしてます(*ˊ ˋ*)♬.*ﾟ (1月16日 18時) (レス) id: c0f003c39f (このIDを非表示/違反報告)
sawamura(プロフ) - くみさん» くみさん、コメントしてくださりありがとうございます！楽しみにしてくださっていただけて本当にありがたいです…🥹🥹頑張って更新していけたらと思っていますので、気長にお付き合いくだされば嬉しい限りです…！ (11月17日 21時) (レス) id: a6d5172d7a (このIDを非表示/違反報告)
くみ(プロフ) - 更新ありがとう御座います！めちゃ嬉しいです😭また続き楽しみにお待ちしてます！ (11月13日 21時) (レス) @page21 id: ac351487ee (このIDを非表示/違反報告)
sawamura(プロフ) - べーこんさん» べーこんさん、コメントありがとうございます！そして、お返事遅くなってしまいすみません…😭なんとか時間を見つけて更新してまいりますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします🙇♀️ (11月13日 14時) (レス) id: 683c6cce3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sawamura | 作成日時：2023年4月30日 11時
