24 ページ24
「休んじゃったなァ！！」
「誰かさんのせいでね……
絶対明日言われるよ……
ファンのボスみたいな先輩に『ちょっと！アンタみたいなのがなに慎太郎くんにちょっかいかけてんのよ！』って」
「それ誰の真似なの！？」
「別に…誰でもないけど」
森本は熱はあるようだが元気ではあるようで、横になって体を冷やしながらおしゃべりしている。
「あ、そうだ
昨日俺の記憶が正しければ犬居なかった？
遊ばしてよ！」
そういえば朝から北斗に構ってあげられていなかったし、ちょうどいいから北斗に森本を紹介してみようと寝室にいる北斗を抱き上げ連れてくる。
「ちっちぇ！
可愛いな！！！」
布団から腕を出して高く上げ抱っこを申し出る森本。
抱っこさせようと北斗を森本の腕に持っていこうとしたら
ヴゥゥゥー
と低い唸り声で鳴き始めた。
「…あれ、こんなこと普段ないのになぁ…」
「よしよしー！
おいで〜！！
慎ちゃんだよー！！」
と森本は手をぱちぱち鳴らしているも
相変わらずゔぅーと低い唸り声をあげている。
「ありゃ…
初めて私以外の人が家にいるからかな…？
いつもはもっと大人しくて構ってちゃんなんだけど…」
「えぇ〜？
俺実家で犬飼ってたし、なんなら犬に似てるってよく言われるんだけど！？
なんでだ！？」
「…同族嫌悪じゃない？
森本が犬だったらきっと怖いよ
絶対大型犬だもん」
それから何度か挑戦するも全く受け入れてもらえず…
「全っ然懐いてくんねぇんだけど…」
「森本風邪だし
ってことにしておこう…？」
森本は何度か寝て、起きたら熱を測り冷却シートや保冷剤を替えてもらい、また起きたらお粥を食べて寝てという看病フルコースを満喫し、夜にはすっかり熱も下がっていた。
「今日中に良くなってよかったね」
「ほんとよ！
Aがいなかったらマジで死んでたわ！
サンキュー！」
「…無理しすぎないでね
森本優しいから、
先輩の誘いとか絶対断んないじゃん
まずは自分のこと最優先にしてね」
結構真面目なトーンで言ったはずなのに森本はけらけら笑っている。
「なんで笑うの…」
「あー…いや！Aのそういうとこ好きだと思ってさ！
うん、じゃ帰るわー！
また明日な！！」
マジでありがとう！と言い残して森本は家を後にした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1280人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
sawamura(プロフ) - くらふく。さん» くらふく。さん、コメントありがとうございます！お気に入り登録までしてくださってるとは…😭嬉しいです！これからも頑張って更新しますので、よろしければお付き合いくださいね☺️ (1月16日 21時) (
レス) id: f284a07fce (このIDを非表示/違反報告)
くらふく。(プロフ) - お気に入り登録していつも読んでます！！これからも更新を楽しみにしてます(*ˊ ˋ*)♬.*ﾟ (1月16日 18時) (レス) id: c0f003c39f (このIDを非表示/違反報告)
sawamura(プロフ) - くみさん» くみさん、コメントしてくださりありがとうございます！楽しみにしてくださっていただけて本当にありがたいです…🥹🥹頑張って更新していけたらと思っていますので、気長にお付き合いくだされば嬉しい限りです…！ (11月17日 21時) (レス) id: a6d5172d7a (このIDを非表示/違反報告)
くみ(プロフ) - 更新ありがとう御座います！めちゃ嬉しいです😭また続き楽しみにお待ちしてます！ (11月13日 21時) (レス) @page21 id: ac351487ee (このIDを非表示/違反報告)
sawamura(プロフ) - べーこんさん» べーこんさん、コメントありがとうございます！そして、お返事遅くなってしまいすみません…😭なんとか時間を見つけて更新してまいりますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします🙇♀️ (11月13日 14時) (レス) id: 683c6cce3b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：sawamura | 作成日時：2023年4月30日 11時
