処刑人は嘲笑う【nightmare】

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killerの一件があってからか、誰もAの話はしなくなった。



だが


「やはりハイドン家の差し金か？」


今日も刺客相手の拷問。
最近は5人ほど寄越してくるので一人だけ生かして拷問している。


目的は俺の暗殺とAの奪還。

そればかり。



ある日、一通の手紙が送られてきた。


＜そちらでAを監○禁していることは知っている。彼女も優秀な殺し屋だ。君の命は狙わない。金も用意する代わりに、彼女を返してはくれないだろうか。争いはしたくない。

ハイドン・スコード＞


品性の欠片もない手紙だ。
Aのことをモノとしてしか見てない。


つまらないから破り捨てた。



けど、俺は見落としていたことにあとから気がつく。

"彼女の指輪には毒針が塗布してある。条件をのまないなら毒を回す。無理に抜こうとしてもかえって毒を回すぞ"





っ………！！


指輪も抜けない。条件をのまないと毒が回る。

Aを守りたい……





元々、俺の我が儘でAが居るようなものだ。

…Aはこんなところ嫌に決まっている。





ならいっそ、条件をのまないと。

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