処刑人は嘲笑う【nightmare】

分かってたこと ページ20

メアside


数週間が経ち、分かっていたことが起こった。


ハイドン家、つまりはAを雇っていた暗殺一家が、帰ってこないAとﾀﾋんでいない俺を不振に思ったのだろう。
最近は刺客を寄越してくるようになった。



「ねー！アジトの警備ばっかで全然EXP狩りに行けないんだけど」


頬を膨らますkiller。

「ナイトメアが匿ってる女の子、そんなに大事なの？てゆーか、僕たちには見せてもくれないよね」


それはそうだ。殺しかねないし、何よりも俺が会わせたくない


「EXPにしかねないだろ」


「本気？まぁでも、可愛かったから僕が貰ってもいいけど」

可愛かった"から"。


まるで見たことあるような口ぶり。


そこにはAの寝顔を撮った写真。

まさか。手を出したのか？どうやって写真を撮った？俺の部屋に入ったのか？


気づけば






「…お前、その写真何処で見つけた？お前が撮ったのか？いつだ？いつ撮った？
…なぁ、お前、今ﾀﾋぬか？」


「…ちょ、ｯ！！じょ、うだん……ｯｯ！！！ｹﾞﾎｯ」






一本の触手がkillerを突き刺していた。



「…その、写真はｯ、廊下に落ちてた、の！ここには、女の子、なんてい、ないから……ｺﾞﾎｯ！！」






落としていたのか。




「………二度と、するなよ」


一番大きな殺気を漏らして言った。
ビリビリと気を抜いたら立てなくなるほどの殺気を。





……俺らしくもない。

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