其ノ参拾玖 柱の三人と私 ページ40
まさか煉獄さんとお父様に繋がりがあるとは思わなかった。
なんだか、お父様を知ってくれる人が居て、嬉しかった。
「天龍院さんと天龍院だと被ってしまうな。よし!Aと呼ばせてもらおう!」
何故そうなった。
唐突に何を言い出すのかと思ったら、私を名前で呼ぶと言い出した。
びっくりして一瞬固まったよ。
嬉しいから良いんだけどね!
煉獄さんとは、すぐに打ち解けた。
コミュ力が高いのだろうか。
しかも、さっきまで固かった空気が柔らかくなっていて、何も話していなかったカナエさん達もお喋りをし出した。
煉獄さんって凄い。
そんな風に感心していると、煉獄さんの隣に座っている不死川さんが口を開いた。
「おい」
「は、はい」
空気が鋭くて、少しどもる。
それに目つきが鋭過ぎて、本当に穴が開きそうで怖い。
「俺は不死川実弥だ。…てめェ、何で鬼を斬らない」
「あ、不死川さん。よろしくお願いします」
「質問に答えろ!」
私が挨拶をすると、何故かキレられた。
解せぬ。
というか、質問じゃなかったよね?!
疑問符が見えなかった!
そうツッコミたかったが、今にも殺しそうな視線に勝てるはずもなく、大人しく答えた。
「不死川さん、一つ訂正させてください。私は先程の柱合会議でも申した通り、悪鬼のみを斬っています」
「はァ?」
「私が錆兎と真菰を斬らなかったのは、先程も言った通り、悪鬼ではなかったから。人を喰う悪鬼は斬っていますよ」
「…そうかよォ。…まぁ、証拠は覆せねェし、認めるしかねェけどよォ。もし、お前の連れている鬼が人間を襲おうとする素振りを見せたら、すぐに斬るからなァ?」
「はい。…多分無いと思いますけどね」
ということで、不死川さんと和解?した。
そして私を見る目が少し柔らかくなった気がする。
少しほっとして、少しぬるくなったお茶を飲んでいると、今度は蛇柱の彼が話しかけた。
「俺は伊黒小芭内。俺はお館様があのように仰っていたが、俺は正直信用ならん」
知ってた。
だって、炭治郎の時もずっと言ってたしね。
でも、私だって生半可な気持ちで二人と居るわけじゃない。
「…なら、一緒に鬼狩りしますか?」
「「「は?」」」
「「え?」」
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抹茶うさぎ@琥珀(プロフ) - あやめさん» 嬉しいです!1ヶ月近く更新出来ずにすみません…。早く新しい話を読んで頂けるように頑張ります!コメントありがとうございました! (2020年5月30日 22時) (レス) id: 00cd6a155e (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - とても面白かったです!これからもがんばってください!更新お願いします!!! (2020年5月30日 21時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
抹茶うさぎ@琥珀(プロフ) - (=゚ω゚=)にゃあ@サブ垢さん» はじめまして!型の提案ありがとうございます!とても良いですね!是非採用させてください!説明もつけて頂きありがとうございます! (2020年4月15日 8時) (レス) id: 606e94aca2 (このIDを非表示/違反報告)
(=゚ω゚=)にゃあ@サブ垢(プロフ) - はじめまして。型のことですが、「巻雲・天波虹」けんうん、あまはにじ というのはどうでしょう?説明半円を描くように何回も切る。それは相手には遅く見えるが、実際はものすごい勢いで切りつけている…的な。 (2020年4月15日 2時) (レス) id: ed1bcccac4 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶うさぎ@琥珀(プロフ) - チョコさん» 了解です!返信ありがとうございます! (2020年3月13日 11時) (レス) id: 00cd6a155e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鷹麦 | 作成日時:2019年12月21日 19時