【鬼滅の刃】精霊遣いは鬼滅の刃の世界に来たけど、原作ぶっ壊れ過ぎて混沌だった！

其ノ拾弍　人間に近い鬼と柱合会議 ページ13

「俺は、Aに救ってもらってから、三年間一度も人を喰っていません」


「私も、錆兎と同じように、Aに救ってもらってから一年間喰べてないです」


錆兎と真菰は言った。
勿論、二人は誰も喰ってない。
食べているのは、人がみんな食べるご飯だ。
伯父様は嬉しそうに微笑んだ。
…まぁ、ずっと微笑んでるけど。


「本当に人間と同じように過ごしているんだね。鬼舞辻無惨が二人を狙わないのが不思議だね」


「…多分、普通の鬼よりずっと人間に近いからだと思います」


「どういう意味だい？」


私は、錆兎と真菰の体に施した内容を伝えた。
すると、伯父様とあまね様は驚いていた。
それはそうだ。
人体を弄るなんて、普通は出来ないことだから。
…いや、珠世さんは出来てたっけ。


「精霊にはそんなことが…」


「勿論、普通の精霊には出来ません。上位精霊と呼ばれる、最大の力を出せば天災に値する力を持つ精霊のみが、可能だとその精霊から伺いました」


「そうか…」


その後、何か考える様子だった伯父様は考えが纏まったのか、微笑んで立ち上がった。
その隣であまね様も立ち上がる。


「ありがとう。…A、錆兎、真菰。少し私について来てほしい」


そう言われてついて行くと、園庭が見えた。
あれ？ここ、アニメで見たよ？？
そして、そこには九人の鬼殺隊が跪いている。
その中に、見覚えのある三人の鬼殺隊がいた。


「お早う皆。今日はとてもいい天気だね。顔ぶれが変わらずに半年に一度の“柱合会議”を迎えられたことを 嬉しく思うよ」


「お館様におかれましても御壮健で何よりです。益々のご多幸を切にお祈り申し上げます」


そう言ったのは、後に伊之助に最強の柱と呼ばれる、岩柱 悲鳴嶼行冥さん。


「お館様。畏れながら、柱合会議の前に、そちらのお嬢さんは何方かご説明いただきたいと存じますが、よろしいでしょうか？」


そう言って、可愛らしく微笑むのは、花柱 胡蝶カナエさん。


「…それと、後ろにいる人間のような音を出している鬼についてもご説明いただきたいと存じますが、よろしいでしょうか？」


そう言いながら、私達に少し警戒をしている、祭りの神こと音柱 宇髄天元さん。


「嗚呼、ちゃんと説明するよ。その為に呼んだのだから」


そう言って、私達の方を見て微笑む。


えっ…待って。
柱合会議とか聞いてないです！！
怖いので帰ってもいいですか？！
まぁ、帰れる雰囲気でもないんですけどね？！

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