【鬼滅の刃】精霊遣いは鬼滅の刃の世界に来たけど、原作ぶっ壊れ過ぎて混沌だった！

其ノ壱　精霊遣いの伝説 ページ2

sideA

「これって…鬼滅の刃じゃん？！？！」


こうなる約二時間前────。



「お母様！いつものように、精霊さんのお話聴かせてくださる？」


「ええ。いらっしゃい、A」


私はいつものようにお母様の膝の上に乗って、お話を聴く。
お母様の精霊さんのお話を聴くのが、私の好きなことの一つ。
だって、その時のお母様の顔はとても優しい顔をしているもの。


「今日は、精霊の話ではなく、精霊遣いの伝説をお話しましょう」


「精霊遣いの伝説？」


「ええ。精霊遣いと呼ばれる者は、全ての精霊の力を借りることができるわ」


それは以前から聴いていた。
それに、お母様も普段から精霊さんの力を借りて、生活なさっているし、私もほんの少しなら借りることができるもの。


「但し、一部の精霊を除いてね」


「力を借りることのできない精霊さんって？」


「陽の精霊と月の精霊よ。あの子達を従えた精霊遣いはいないと言われているの」


「どうして？」


「精霊の方が使い手より強かったからよ。無理に従わせようとした者は、あの子達の怒りを買い、滅んでしまったわ」


滅んだと聴いて、思わず身震いしてしまう。
でも、お母様はにっこり微笑んで言った。


「でもね、ご先祖様に一人だけ、従わせた使い手がいたの」


「本当なの？！」


「ええ。とてもお強い方だったそうよ。悪霊も、悪い妖も、悪鬼すらも敵わなかったんですって」


「凄いのね、ご先祖様！」

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