fruit of our love (青) 〜追い恋 2nd〜 (13)

何かムカつく ページ25

ゆう「両親の後ろ盾がないとなれば養育費もちゃんと貰わなきゃ。」
旦那「ゆう、、頼むよ(汗)！」
ゆう「とにかく、あとは弁護士に相談してから話すつもりだから。」

今日は帰って、って、ゆうちゃんがなかなか終わらない話を終わらせようとした。

旦那「でもゆう、、」
章「今日はいったん帰ったら？」
旦那「、、」

章ちゃんが優しくそう言った。

章「今ここで解決するわけないんやから。」
村「せやな、旦那さんは長期戦で臨んだ方が得策やな。」
『、、』

確かに、溝が深すぎてここで話し合えるほど簡単ではない。

章「外で女作ったことはクズ以下やけど、今ここから変わればゆうちゃんももしかしたら思い直すんちゃう？」
村「まあ、この子腹据わっとるから大変やろうけどな(笑)」
旦那「、、」
ゆう「、、今日は帰ってください。」

ゆうちゃんも、章ちゃんとヒナちゃんの言葉に少し落ち着いたのか、声色が穏やかになった。

『、、』

私は出る幕じゃないから、章ちゃんのそばで大人しくしておく。

つもりだったけど、、、

『まずは土下座じゃない？』

何かムカつく。

章「、、うぉ、マジか、、」

章ちゃんが引いてるけど関係ない。

『ゆうちゃんに対して上から目線なのがなんかムカつく。』
ゆう「、、」
旦那「部外者は黙ってろよ。」
『部外者じゃないし！ここ私んちだし！』
村「そらそや！」

そしてヒナちゃんの謎の合いの手。

旦那「、、ちゃんと謝罪してるじゃないか！」
『なんか子供の我儘を言い聞かせてるみたいな感じなんだもん。』

旦那さんの言い分だと、ゆうちゃんが我儘言ってるようにしか見えない。

『謝罪してるじゃないか！とか言っちゃうあたり本気じゃない気がする。』
ゆう「ほんとだね、、気が付かなかった。」
章「まぁ、土下座したところで彼女の不信感や傷心は無くならんけどな。」
旦那「、、今日は帰るよ。また次二人で話し合おう。」
村「弁護士もな(笑)？」
旦那「、、」
村「俺らおらんかったら何とでもなる思とるやろ？」
『マジか、危ない！』
章「いや、考えたら分かるやろ(笑)」
ゆう「危なかった、、」
章「お前もかい(笑)！」

村「こういうシビアな話は第三者挟んだ方がええ。」

当事者同士は冷静に話出来へんからな、だって。

旦那「、、失礼する。」

そう言って、ようやく旦那さんは出て行った。

村「、、ほんまにええんか？」
ゆう「ちょっと考えたいです。」
『、、』

修羅場を終えたリビングはやけに静かだった。

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