fruit of our love (青) 〜追い恋 2nd〜 (13)

グレー ページ23

村「何や何や、旦那が来たて⁉」

1時間ほどしてから、ヒナちゃんとエリちゃんとゆうちゃんが帰ってきた。
ヒナちゃんはどやどやしててなんだか楽しそうだ。

ゆう「ごめんなさい、、迷惑かけてしまって、、」

それとは逆に、すごく申し訳なさそうなゆうちゃんと、彼女に抱っこされてるほのかちゃんは、状況がわからずきょとんてしてて相変わらず可愛い。

ｴﾘ「ほのかちゃん、うちで遊んでよっか^_^？」

空かさずエリちゃんがナイスサポート。
そしたら、

大「葉月も一緒にみとくわー。」
『すみません、、ありがと。』
章「ありがとー。」

大倉さんが、うとうとしかけの葉月を優しく抱っこして、エリちゃんはほのかちゃんと手を繋いで、二人が出ていった。

ゆ「すごいチームワークだね(笑)」
村「うちは奇跡的に全員仕事ができるねん。」
章「亮はグレーやけどな(笑)？」
『亮くんはごまめなの。』
ゆ「、、ふふ、ごまめさん、愛されてるのね(笑)」
村「アイツはプログラミングの神の申し子やからな。」

改めて考えると、ほんとにみんなすごい人達だ。
嫉妬や自分本位な人はいなくて、相手を気遣ってくれる。

『ゆうちゃん、うちに来てよかったね！』
章「自分で言うな(笑)」
ゆ「ううん、ほんとにこんなに良くしていただいて、感謝してます。」
村「まぁ、感謝すんのは事が落ち着いてからや。」
章「ほな呼んでくるわ。」
『お願いします。』

章ちゃんが旦那さんを呼びに行ってくれて数分後、

旦那「ゆう！ほのか！」
『うわっ(汗)！』

旦那さんが勢いよく入ってきて、ビビって思わずヒナちゃんの背中に隠れた。

章「A？大倉んとこおるか？」

章ちゃんが慌てて私のところにきて、私の肩をさすりながら聞いてくれたけど、

『ううん、ちょっとビックリしただけだから(苦笑)』

最後まで見届けなきゃだから、ここに残ることにした。

ゆ「大きな声出さないで。」
旦那「ゆう、お前何してんの？こんなことして解決すると思ってんの？」
ゆ「、、解決って？私があなたの不倫を容認することが？」

章ちゃんが私を心配してる間に二人が言い合いしだした。
ヒナちゃんは、パンツのポケットに手を突っ込んで静観してる。

旦那「アイツとは縁を切ったよ。だから、、」
ゆ「縁を切ったとかそんな事どうでもいい。」
旦那「、、は？」
ゆ「私とほのかを裏切った事が許せないから。」

そう言うゆうちゃんの姿に、数日前までのか弱い女の子はどこにもいなかった。

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