fruit of our love (青) 〜追い恋 2nd〜 (13)

みんな任せ ページ17

村「ヤスとくっつくまではそらもーハブられまくっとったわ(笑)」
『もー、いいってー(汗)』
章「(苦笑)」

ヒナちゃんが止まらない。
あんまりいい話じゃないのに。

村「せやけどコイツは絶対仕事休まんかったし、誰にも助け求めへんかったし、、」
『いや、助けてくれる人なんて誰もいなかったから、、あだっ！』
村「だまれ、この小娘がっ！」
『いったー、、』
章「(笑)」

ちょっと口を挟んだらはたかれて暴言も吐かれた。

ゆ「そうなんだ、、」
村「ヤスと付き合ってからも、Aは逃げんと向き合った。その結果、今は良好な関係に築き上げた。」
章「ヒナちゃん、えらい喋るやん(笑)」
村「俺が言いたいのはこっからや。」
ゆ「、、」

ヒナちゃんはひととおり喋ったあと、ワインをグイッと飲み干して、

村「手助けはしたる。けど、それを生かすも殺すもあんた次第やで？」
ゆ「、、はい。」
村「まぁ、道を作るブルドーザーやらの道具は提供したるけど、免許取って道を切り拓くのは自分でやるってこと。できるか？」
ゆ「はい、覚悟してます！」
村「よっしゃ。ほな帰ろ。」
『はやっ！』

ヤス、タクシー呼んで、って章ちゃんに言ったあと、

村「Aと友達なって良かったな、この先敵なしや(笑)」

ゆうちゃんに八重歯をキラッと見せてヒナちゃんがそう言った。

ゆ「Aちゃん、ありがとうございます！」
『うぇ、、いいよーそんな改まらなくても(汗)』

私はただ、ヒナちゃんにお願いしただけだし、、

村「まぁ、少なくともAと知り合えてなかったらもっとお先真っ暗やったやろうな。」
章「Aすげーやん(笑)」
『荷が重いわっ(汗)』

そう言ってくれるのは嬉しいけど、実際私は"きっかけ"なだけであってあとのことは全部みんな任せだから手放しで喜べないのは事実だ。

ゆ「でもほんとだよ。Aちゃんとこうして話せてなかったら一生地獄だったもん(苦笑)」

『もーいーじゃんこの話は(汗)！あ、タクシー来たかも！？』

歯がゆくて仕方ないところにタクシーから到着の連絡が来た。
章ちゃんが対応してる間に、すっかり眠ってるほのかちゃんを起こして支度を手伝った。

・

村「ほな、ごっそさん。」
ゆ「Aちゃん、ほんとにありがとう。」
『頑張って！』
章「ほなねー。」

明日は土曜日。
だけど、ヒナちゃんがゆうちゃんを連れて会社に行くって。

章「ま、大丈夫やろ。」
『うん、、』
章「Aと俺は葉月優先やで？」
『、、うん。そうだね！』

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