Azumi side (赤) ページ48
「借金返済したら必ず結婚しよう！だから、、」
『うん、分かってる。』
大手の商社に勤めてた頃、私の教育係だった先輩と恋に落ちた。
恋は盲目とはよく言ったものだ。
彼のためにせっせと会社のお金を横領し、彼に渡した金額は1,000万円越え。
バレないはずがない。
会社に知られた時にはすでに彼は本命の恋人と逃亡。
私は彼に裏切られ、会社に解雇され、起訴され、前科一般の肩書きが付いた。
人間も事故物件と同じ。
どれだけ誠意を見せても、雇う側は信用してくれない。当たり前だ。
途方にくれてた時、ふとバイト募集の張り紙を見つけた。
いつもランチタイムは長蛇の列が出来てるお店。
もう迷ってる場合じゃないから、思い切って面接を希望した。
あれから１ヶ月経った頃、
渋「なぁ、借金肩代わりさしてくれへん？」
『だからダメですって！そこまでご迷惑はかけられません(汗)』
オーナーから度々借金の肩代わりを申し出られるものの、ずっとお断りしてきた。
だって、、オーナーは私のことを全く普通の人間として扱ってくれて、何なら、
渋「危ないから送っていくわ。」
って、毎晩仕事後はうちまで送ってくれて、、
そんな彼に惹かれてる自分がいたから、
『オーナーにはこうして雇っていただいただけでも感謝してるんです。』
これ以上彼を好きにならないように線を引いてたのに、、
渋「やって、それチャラにせんなお前、俺のことちゃんと好きになれへんやん。」
『、、っ///！』
「俺のこと好きやろ？」
『、、は？え、、？』
「俺はお前のこと好きやで？」
『っ///！』
「やから元カレとの因縁は早いとこ切ってまいたいやんかー。」
オーナーのこのザツな告白で私達は付き合うことになった。
・
「あずみー、行くでー。」
『はい。』
そして、Aちゃんと安田さんの結婚式の日、
彼女が私も招待してくれて、渋谷さんと二人で出席。
「俺らの時の下見もしとかな。」
『、、私呼ぶ人いないよ？』
あの一件で、親族にも縁を切られて私は独りだ。
「大丈夫、俺死ぬほどおるから(笑)それに、、」
AとAのおかん二人で50人分位の価値あるやろ？って。
『確かに(笑)』
Aちゃんのお母さんとは、ランチ後よくお茶したりして仲良くしてもらってる。
「てゆうかさー、、」
『、、はい？』
「お前、ほんまクソほど鈍感やな。」
『、、は？』
「俺プロポーズしてんねんけど？」
『、、あ///』
「あほ。」
今日、私の人生が再スタートした。
(fin)
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ゆ - めちゃくちゃ面白かったです！！なんで自分はテスト期間にこの神作品と出会ってしまったんだろう、、と読んでいる間ずっと思ってました笑 (2022年10月7日 22時) (
レス) @page50 id: 0983414f21 (このIDを非表示/違反報告)
えむ - あと、前半の方ですが、2箇所くらい名前が「ひより」になってました！ (2022年3月3日 12時) (レス) id: c8b64566cd (このIDを非表示/違反報告)
えむ - 読ませていただきました！ちょっとヤスくんが本物よりブラックな感じはしましたけど笑（お話なのでそうですよねアンチじゃないです）、面白かったです！あだっ、っていうのは痛っていう関西弁なんですかね…笑 あだって初めて聞いたもので…笑 面白かったです (2022年3月3日 12時) (レス) @page17 id: c8b64566cd (このIDを非表示/違反報告)
Mari(プロフ) - 久しぶりにひよりんさんの作品読み直して何度読んでも好きな作品です。 (2021年9月20日 15時) (レス) id: 0a5a3ede14 (このIDを非表示/違反報告)
ひよりん(プロフ) - ふみさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！最近は滞ってますが、再開に向けて頑張ります！ (2020年9月10日 7時) (レス) id: 222226e292 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよりん
| 作成日時：2019年6月12日 20時
