薔薇色 ページ30
『具合どう？』
「熱は少し下がった(笑)けど、、どうしたの？」
『安田さんが見てきてくれって(笑)』
まだ少しダルそうなAの背中を押して、ソファーに座らせてからキッチンに入った。
「お仕事は？」
「私は定時で上がったの。あ、そうそう、」
亮が、LINEしても返ってこないって凹んでたよ？って言ったら、
「わ、、ホントだ(汗)」
『、、』
Aの焦りようでたくさんきてるのが分かる。
私にはあんまりしてこないのにね、、
ちょっとAに嫉妬してしまって、
『亮、ずっとAのこと好きだったんだよ？』
、、言ってしまった。
『結構辛いもんだね、それを近くで見てると(苦笑)』
でも止まらなかった。
私サイテーだ。
「華ちゃん、、私はどうしたらいい？」
『、、そのままでいて？亮ともそのまま。』
こんなフォローで今まで通りになんて出来るわけないのにね。
自分の幼稚な嫉妬で二人の絆を壊してしまった。
Aのことは好きだけど、自分の小ささを思い知らされて情けなくなる。
それでもAは、
「もうちょっとダメ？」
って、帰ろうとする私を引き止めてくれる。
だから、
『寂しいんだ(笑)』
ズルい私は、何事も無かったようにするんだ。
ほんと、醜い。
・
「ただいまー。」
Aと話してたら安田さんが帰って来た。
章「葛城、ごめんな、助かったわ(^_^)」
『いいえ、、では帰ります。』
気まずくてさっさと帰ろうとしたら、
章「送っていくわ。」
『、、いや、まだ電車あるか、、』
章「送っていくから！」
ほれ行くで！って強引に送ってもらうことになった。
『すみません、、』
車が発進してすぐ謝ったら、
章「ええよ、聞きたいこともあるし？」
『、、』
安田さんは鋭い。というか、きっとAの様子がおかしいことに気付いたんだ。
「何があったん？」
『、、言ってしまったんです。』
亮はAが好きだって、、
「それってさぁ、誰が得するん？」
『、、すみません。』
ホントだね、誰も得しないね。
全くその通りでぐうの音も出ない。
後悔先に立たずとはこの事だ。
『いっつも自信なくてツラい、、』
「お前そんな人間離れしたビジュアルしてんのに、、」
ほんまアカンたれやなぁ(笑)って安田さんがやれやれって顔で笑うから、
『、、ｸﾞｽｯ(泣)』
泣けた。
「もー、そんな顔面持ってたら人生薔薇色ちゃうの(笑)？」
そう言いながら安田さんが私の話を聞くために路肩に車を停めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1486人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひよりん(プロフ) - カドケシさん» 遅い時間にごめんなさい。ありがとうございます！20回以上なんて、、ホントにありがとうございます！頑張りますっ(σ≧▽≦)σ (2018年12月30日 2時) (
レス) id: ce87251b5c (このIDを非表示/違反報告)
カドケシ(プロフ) - 遅い時間にすみません。このお話が好きすぎてもう20回以上読まさせていただいてます。いつ読んでも本当に胸がキュンキュンします！これからもひよりんさんの書くお話を楽しみにしています。応援してます！ (2018年12月28日 1時) (レス) id: 9b256b40cd (このIDを非表示/違反報告)
ひよりん(プロフ) - ゆうこさん» あれはね、ひよりんもずっとスッキリさせたかったのよー＼(^o^)／まさなサブキャラがここまで粒立つなんて思ってなかったけど、みなさまから愛されてる証拠やねー、ほんと感謝しかない(///∇///) (2018年2月14日 17時) (レス) id: 6d3b1b35bd (このIDを非表示/違反報告)
ゆうこ(プロフ) - ひよりんお疲れさま☆サブキャラまでもがここまで愛されて引き立つのは追い恋しかないと思う(*´`)ほんとに大好き(*´`)追い恋読みたいなぁって思うと同時に終わっちゃったっていう寂しさも感じるよー…でも華ちゃんの最後のシーン…あれ入れてくれてありがと!!笑 (2018年2月14日 0時) (レス) id: 8fa63c0080 (このIDを非表示/違反報告)
ひよりん(プロフ) - ありがとー＼(^o^)／ようやくサブキャラコンプリートしたよー(T-T)いやぁ、大変やった(笑)けど、これでより読者様が追い恋に愛情沸いてくれたらウレシー(///∇///) (2018年2月12日 9時) (レス) id: 6d3b1b35bd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひよりん
| 作成日時：2018年1月19日 21時
