実家 ページ41
忠義が慰安旅行でいない間、実家に帰ることにした。
弟はまだ大学生で両親は健在。
『ただいまー。』
母「お帰りなさい。今日はお鍋よ♪」
『暑いのに(笑)』
父「エリ！お帰り！」
『ただいま(苦笑)』
うちのお父さんは私を溺愛してる。
独り暮らしするって言った時も説得するのに相当手こずった。
父「月一回帰るって約束は？」
『だって忙しいんだもん、、』
弟「俺の友達が姉ちゃん紹介してくれって言ってるんだけど！」
弟もシスコンぽい。
『あー、あのね、、』
至って普通の家庭。
どちらかと言えば、私は幸せなんだと思う。
リビングのソファーに、ちょっと姿勢を正して座る。
母「どうしたの？改まっちゃって(笑)」
父「少し痩せたんじゃないか？」
弟「姉ちゃん、友達がー、、」
『あのね！』
みんなの話を遮って、忠義が挨拶に来ることをみんなに伝えた。
・
母「29歳、、８個も歳が違うの！？」
父「まだ20歳のお前に結婚は早いだろう(汗)！」
弟「絶対騙されてるね！」
みんな言いたい放題。
でもこれは想定内。
『とりあえず文句は会ってからにしてよ(笑)』
弟「姉ちゃん、もったいないって！」
もっといい人が現れる、って言うけど、、
『私は、彼と結婚したいと思ってる。』
忠義からもらったダイヤの指輪を見せて、私の気持ちを正直に話した。
父「少しでも気に入らんかったらすぐ帰ってもらうからな！」
って、お父さんはすでに帰ってもらう気満々で、ご飯中もずっと不機嫌だった。
日曜日の夕飯は、慰安旅行から帰ってくる忠義のリクエストの唐揚げ。
彼のマンションで作ってたら、
「ただいまー！」
17時過ぎ、忠義が帰って来た。
『お帰りなさい。』
「寂しかった？」
こてん、って首をかしげて聞いてくるから、
『うん、寂しかった！』
って、私も同じ方に首をかしげて答える。
「お土産見る？」
『うん！見る！』
私の手を取って、おいでおいでってリビングに連れていかれた。
調味料とかお菓子とかたくさんあって、
「これ、来週エリんち持ってくヤツ♪」
キレイな和紙で包まれた和菓子。
忠義がウキウキしてて、、
『あのね、、』
うちの家族が、忠義のことをあんまりよく思ってないことを伝えたら、
「そらそうやろ？ご両親もこんな可愛いお嬢さん手離したくないやろーな(笑)」
『追い帰されたらどうしよ、、』
「エリ？俺を誰やと思ってんの？」
『、、』
根拠のない自信だけど、落ち着いた彼の笑顔に何だか安心した。
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わーぉ(プロフ) - 泣いちゃいました…素敵な小説、いつもありがとうございます！ひよりさんの作る小説が一番好きです！これからも応援してます！ (2020年6月18日 16時) (
レス) id: 698b54181c (このIDを非表示/違反報告)
ひよりん(プロフ) - めちゃさん» やーん、ありがとうございます(≧▽≦)ひよりんもこの二人大好きなのよー♪頑張りますっ！ (2020年3月3日 12時) (レス) id: ce87251b5c (このIDを非表示/違反報告)
めちゃ(プロフ) - テレビでもネットでもコロナコロナと嫌なニュースばかりで、ふと本編を読んでてエリちゃんのお話を読み返したくなりました。私は主人公ちゃん達よりも好きかもしれない二人に久しぶりに癒されました。一気読みしちゃったけど本当にたまに会いたくてなる二人です (2020年3月3日 11時) (レス) id: 135eb95805 (このIDを非表示/違反報告)
ひよりん(プロフ) - あしゅさん» やーん、ありがとうございます(σ≧▽≦)σ大人なエリちゃん、ひよりんも大好きです！その後、思い付いたら更新しますね！ (2019年9月26日 16時) (レス) id: ce87251b5c (このIDを非表示/違反報告)
あしゅ(プロフ) - エリちゃんとたっちょんの話が好きすぎて何回も読んじゃう(///ω///)その後の話もいつか読みたいです！ (2019年9月26日 10時) (レス) id: 0768c9f17f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよりん
| 作成日時：2017年11月26日 14時
