fruit of our love (青) 〜追い恋 2nd〜 (10)

お札(青side) ページ35

社「安田くんの子供は男？女？」

『女です。』

社「だったら、いつかは俺の気持ちが分かるよ、、」

父親は娘に弱いんやって。

『でしょうね、俺もそう思います(笑)ただ、、』

うちの葉月は男から寄ってくるでしょうけどね。

『男には苦労せんと思いますわ(^_^)』

"おたくの娘さんと違って"っていうのは心に留めておいた。

社「はは、、参ったな(苦笑)」

ハゲ頭を掻きながら書類を俺に渡してきたから、

『では、システム導入は明日ということで。』

明日また亮と来る約束をして席を立った。

小さいビルの５階にある会社を出てエレベーターを待ってたら、

「、、あ、、」

『どーもー。』

１階から上がってきたエレベーターに娘が乗ってた。

ドアを抑えて娘が降りるのを待ってたら、

娘「嫁がこんなサイテーな旦那だって知ったらガッカリするでしょうね？」

って嫌味言うてきたから、

『ご安心ください、嫁には死んでもこんなとこ見せませんので(^_^)♪』

って笑顔で返したら、

「、、うっざ！」

ってガンガン床にヒールを打ち付けながら降りていった。

『もー、、そんなん言うからAに会いたくなったやんかー、、』

この日はさっさと報告書仕上げて、

『ただいまー！』

「お帰りなさい！早かったね？」

『おん、Aちゃんに会いたくなってん♪』

「やーん、嬉し♪」

18時過ぎに帰って、玄関でいつもより長くAを抱きしめて、

『あー、、浄化していく、、』

荒みきった俺がキレイになっていくのが分かった。

・

『へぇ、それでも契約できたんだ(笑)』

今日のことをAに話したら、ケラケラ笑ってる。

『もっと心配するかと思ったわ。』

「うちの章大に限ってそんな事ありません。」

『よく分かってらっしゃる♪』

できた嫁や。可愛いし器でかいし。

って思ったのに、

「女避けのお札とかどっかにないかな、、」

『止めろ、俺を信じろ。』

めっちゃ心配してるやん。

「章ちゃんはその気がなくても向こうにはあるもん(汗)」

『ないない。A以外はナイわ。』

「女子プロ並みに強い人だったらどうする？」

押さえ込まれたら終わりだよ？って、

『1%の可能性の話すんなよ(爆)』

何のシチュエーションを想像してんか知らんけど、全く理解できへん。

「はぁ、これだから男前は、、」

『いやいや、そこ呆れんとってよ(笑)』

「やっぱお札とか、、」

『要らんって(爆)』

やって、、A自身が御守りやん。
葉月も加わって最強やん。

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