敵 ページ29
渋「こはるー、両親来たー。」
心「うそ！すばるくんの！？」
すばるくんのご両親と思ったらしく、心春ちゃんが慌てて立ち上がって振り向いた。
心「、、誰？」
心春ちゃんは小さかったから、両親の顔は覚えてないんだ、、
渋「心春の両親。覚えてる？」
心「嘘でしょ(笑)？」
母「心春、おめでとう、、ｸﾞｽｯ(泣)」
父「キレイになったなぁ、、」
部屋には華ちゃんとエリちゃんはいなくて、心春ちゃんとメイクさんだけで、
メイクさんは空気を読んで出ていった。
ご両親はウエディングドレスを着た心春ちゃんを見て涙してる。
渋「心春に会いたいって来はってん。」
心「、、」
母「心春？ごめんね、、」
父「辛い思いさせたな、、」
『、、』
一見感動的な再会に見えるけど、
心「いやいや、顔も覚えてないし、今更来られてもって感じだし。」
心春ちゃんが無表情でそう言った。
母「心春？ホントにごめんね、、」
心「謝られても困るし。」
父「父さんも母さんも心春のことはずっと思ってたんだよ？」
心「、、はぁ？てか、すばるくんが呼んだの！？」
今まですばるくんにそんな口聞いたことない位の口調で、
渋「そう、、」
『私が呼んだの。』
すばるくんが私をかばおうとしたのは分かったけど、それを遮ってカミングアウトした。
心「Aちゃん？何で！？会いたくないって言ったじゃん！」
『ごめんなさい。でも、どうしても今会って欲しかったか、、』
心「キレイ事言わないでよ！勝手なことしないでくれる？」
渋「心春！言い過ぎや！」
私を見る心春ちゃんの目は、私を敵だと見なしてて、、
心「何不自由なく幸せな人生を送ってきた人の物差しで私のこと考えないでよ！」
渋「心春！」
両親「、、心春(汗)」
確かに私は仲の良い両親と、何不自由なく幸せな人生を過ごしてきた。
心春ちゃんの歩んできた辛い人生を共感することは出来ない。
けどね、、
『何不自由なく幸せな人生を送ってきた私はね、、』
心春ちゃんを手放した事が、
親として、
人間として、
どれだけクソなことか教えてあげたかったんだ。
心「、、」
渋「、、」
両親「、、」
『感動の再会なんて私は望んでない。あなた達が心春ちゃんの幸せに涙するとか端から見てて吐き気する。』
あなた達が心春ちゃんを幸せにしたんじゃない。
『心春ちゃんは、地を這うような辛い思いをして、死ぬほど頑張って自分で幸せを掴んだんです。』
私はこの二人にそれを伝えたかったんだ。
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きい - 続きが楽しみすぎます！無理せず更新してくださいね！まってます！ (2017年9月30日 21時) (
レス) id: 5674cde67c (このIDを非表示/違反報告)
さとみ(プロフ) - 35時間とはまた長いですね〜(笑)今より11時間も長い(笑)私はそんなに時間があったら逆に暇になりすぎておかしくなりそうです(笑) (2017年9月25日 21時) (レス) id: 3a7a1a06c5 (このIDを非表示/違反報告)
ひよりん(プロフ) - さとみさん» そう、時間が無いんよねー(T-T)１日35時間くらいにして欲しいー(笑) (2017年9月25日 17時) (レス) id: 6d3b1b35bd (このIDを非表示/違反報告)
さとみ(プロフ) - 書いてる本人が楽しんでるとこっちまで楽しくなりますよね(*^^*)時間かぁ、なかなか難しい難点ですね^^; (2017年9月24日 22時) (レス) id: 3a7a1a06c5 (このIDを非表示/違反報告)
ひよりん(プロフ) - yukiさん» そう、章ちゃんに染められてきてる。まだまだ可愛い域やけどね。章ちゃんも黒さが増しててひよりんの理想そのものです(σ≧▽≦)σ (2017年9月24日 17時) (レス) id: 6d3b1b35bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよりん
| 作成日時：2017年8月12日 12時
