活力 ページ26
文化祭を明日に控えた金曜日、
小石さんはあのカフェの一件以来、私に声を掛けなくなった。
大倉さんにも少し距離を置くようになったのか、クリーンルームから見ててもベタベタしてるのを見なくなった。
大倉さんは相変わらず窓に張り付いて手を振ってくるけど(笑)
今日の夜は最後の練習があるから、お泊まりはなし。
私もあれこれお手入れしたいからちょうど良かった。
クレームで迅速の検査もなく、今日も定時に上がる。
『お疲れさまでしたー。』
同期の椿さん達はもう完全に私を無視。
でも挨拶はしてほしい、社会人なんだから。
家に帰ってご飯とお風呂を済ませて、人生初のパック。
顔にシートを張り付けて、携帯をいじってたら、
♪〜
『、、ん？大倉さん？』
21時、LINEが来た。
ー 今から迎えに行ってもいい？ ー
『え、、どうしよ、、』
(お母さんに聞いてみる。)
って返事して、急いでお母さんに聞いたら、
母「どうぞ(^_^)いいわね、若いって♪」
うちのお母さんは甘い。
この前、どうして？って聞いたら、
母「大学に行かせてあげられなかったからね、 、」
私をちゃんと大人として認めてるからって。
母「信用してるからね？その代わりちゃんとしてよ？」
『うん、ありがと！』
そんな風に言ってくれて、嬉しかったのと、ちゃんとしなきゃ、って責任が芽生えた。
(いいって！)
一応、明日泊まる分の用意もしてちょっとしたら、
ー 着いた ー
『はやっ(笑)！』
大倉さんのマンションからうちまで30分はかかるのに、LINEを送ってから15分くらいしか経ってない。
『行ってきまーす。』
母「はいはい。」
玄関を出たら、大倉さんが車にもたれて私を見てる。
『お疲れ様です。』
「風呂入った？」
『うん、あと寝るだけです(笑)』
「うそん、残念。」
助手席のドアを開けて私を乗せてくれたあと、大倉さんが運転席に乗ってきた。
『早くないですか？』
「最初のLINEですでに出発してたもん(笑)」
『、、ふふっ(笑)』
「Aは？寂しくなかった？」
初めてパックしたこととか、服を決めてた、って言ったら、
「パックなんか俺んとこでも出来るやん(笑)」
『やだ！あのシートは恥ずかしい(笑)』
「もっと恥ずかしいこといっぱいしてるやん♪」
『っ///！』
「今日は頑張ってもらうで？」
明日は本番だからダメだよ、って言ったら、
「俺の活力はAの啼く声と昇り詰める顔やで♪」
『、、あほ///』
いつもその笑顔に負けてしまうんだ。
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みみみ(プロフ) - はじめまして、溺愛彼氏を毎日少しずつ楽しみに読ませていただきました！他のお話も読みたいのでよろしければパスワードを教えていただきたいです。 (4月13日 3時) (
レス) id: 2c71289766 (このIDを非表示/違反報告)
heavenly0731nii(プロフ) - はじめまして。あなたが見えなくなるまでの作品から全部見ました！短編集も見たくて、、もしよろしければパスワード教えていただきたいです。 (2022年8月3日 8時) (レス) id: cd178a8cdf (このIDを非表示/違反報告)
ひよりん(プロフ) - queserasseras19さん» メッセージさせていただきました。 (2022年7月10日 19時) (レス) id: 222226e292 (このIDを非表示/違反報告)
queserasseras19(プロフ) - めっちゃお気に入りです。パスワード教えて頂きたいです。 (2022年7月9日 14時) (レス) id: ce35d21d71 (このIDを非表示/違反報告)
名無し50661号(プロフ) - はじめまして！溺愛彼氏、あなたが見えなくなるまで、すっごく大好きです。楽しみにしてます。あと、お時間がある時で大丈夫ですので短編集のパスワードを教えていただきたいです (2019年5月8日 14時) (レス) id: 64bdfac367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよりん
| 作成日時：2017年7月15日 22時
