チケット(緑side) ページ3
この２週間、A不足。
繋がるどころか会うことも出来てへん。
けど、俺も必死で疲れてて、毎晩のLINEもだんだん素っ気ないものになっていってた。
そんな日曜日、
上司「明日はゆっくり休め。」
前日の土曜日の仕事終わりに課長に言われて、
Aとデートするつもりやったのに、、
『アカーン、、寝てもーた、、(汗)』
寝る前にAに連絡するつもりやったのに、疲れて寝落ちしてもーた。
起きたら朝の10時。
慌ててAに連絡するも繋がらず。
何十回ってかけても繋がらず。
『何でやねん、、あ、、』
Aと一緒に行くつもりで買った映画の前売り券が、テーブルの上に置いてあって、
『行かなもったいないよな、、』
全然乗り気ちゃうけど、着替えてチケット持ってうちを出た。
時間ギリギリに着いて、券売機に並んでたら、
「あれ？大倉くん？」
『あー、どうもー。』
商品企画部の小石さんが一人でおって、
小石「一人？」
『はい、まぁ、、』
小石「じゃあ、ご一緒しちゃおっかな♪」
俺この人好きちゃうねん。昭和なぶりっ子しはるから。
この前、同じ企画部の後輩の子に、
「やっば、、まずそ(笑)」
って毒吐いてるの見て更に幻滅してん。
俺のこと狙ってるみたいでちょいちょい触ってくるし。
いや、邪険には出来へん。
企画部さんにええ商品考えてもらわな、こっちも売れへんからな、、
やから、そんなセクハラにも毎日笑顔で耐えてるねん。
それにしても、、
二人で映画観るとか、上司との市場調査より過酷やわ、、
やけど、、
『あー、いいっすよ、チケット一枚余ってるし、、』
小石「うそ！やった♪」
顔の近くで両手グーしてるし、、
ふるっ、、ださっ、、
かなりの気だるさを覚えながら、一緒に席座って、、
愛想笑いで顔の筋肉吊りそうや、、
・
小石「あー、面白かった！まさかあんなことになるとはねー♪」
『はぁ、、』
上映中、何回もAにLINE送るけど、全然既読なれへんし、、
小石「出よっか？」
『あー、はい。』
よっこいしょ、って立ち上がったら、
小石「あれ？中川さん？」
何言うてんねん、って思いながら顔上げたら、
『、、はぁ？何でよ(汗)』
めっちゃ可愛いカッコして、泣きそうなってるAがおって、、
持ってるポップコーンは山盛りのままで、きっと最初っから気付いてたんや、って分かった。
逃げるように出ていくAを追いかけて、
白くて細い腕を、壊れないように、でも逃げないように掴んだ。
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みみみ(プロフ) - はじめまして、溺愛彼氏を毎日少しずつ楽しみに読ませていただきました！他のお話も読みたいのでよろしければパスワードを教えていただきたいです。 (4月13日 3時) (
レス) id: 2c71289766 (このIDを非表示/違反報告)
heavenly0731nii(プロフ) - はじめまして。あなたが見えなくなるまでの作品から全部見ました！短編集も見たくて、、もしよろしければパスワード教えていただきたいです。 (2022年8月3日 8時) (レス) id: cd178a8cdf (このIDを非表示/違反報告)
ひよりん(プロフ) - queserasseras19さん» メッセージさせていただきました。 (2022年7月10日 19時) (レス) id: 222226e292 (このIDを非表示/違反報告)
queserasseras19(プロフ) - めっちゃお気に入りです。パスワード教えて頂きたいです。 (2022年7月9日 14時) (レス) id: ce35d21d71 (このIDを非表示/違反報告)
名無し50661号(プロフ) - はじめまして！溺愛彼氏、あなたが見えなくなるまで、すっごく大好きです。楽しみにしてます。あと、お時間がある時で大丈夫ですので短編集のパスワードを教えていただきたいです (2019年5月8日 14時) (レス) id: 64bdfac367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよりん
| 作成日時：2017年7月15日 22時
