fruit of our love (青) ～追い恋 2nd～ (6) (ページ7)

今日:2 hit、昨日:73 hit、合計:1,359,142 hit

チャンスページ7

エレベーターを降りたら、受付の端っこに男性二人が立ってて、

『え、、うそ(笑)』

修司さんが髪をバッサリ切って、チャラさの欠片もない、スーツをビシッと着た爽やかな姿に変わってた。

『お待たせしました。』

小走りで二人のもとへ行ったら、

父「この度は、息子が大変ご迷惑をおかけしまして、、」

私を見るなり深く頭を下げるから、

『えと、、応接室の方へご案内します(汗)』

慌てて頭を上げてもらって、３人でエレベーターに乗り込んだ。

修司さんは終始黙ったままで、お父さんはハンカチで汗を拭いてて、、

何だか、"頑張れ"って思ってしまった私は不謹慎かな、、

『こちらです、どうぞ。』

応接室に無事案内してソファーに座ってもらったら、タイミングよくエリちゃんがコーヒーを持ってきてくれた。

『では、もう少しお待ち下さい。』

ｴﾘ「失礼します。」

二人でお辞儀して部屋を出ようとしたら、

村「お待たせしました。」

ヒナちゃんがドアを開けて、私達の後ろに立った。

『おはようございます。』

村「おはよーさん。A、同席しろ。」

『は？やだ(汗)！あ、、』

ｴﾘ「失礼しまーす♪」

エリちゃんが私の肩をポン！って叩いて、さっさと出ていってしまった。

村「はよ座れ。」

『、、はい(-.-)』

村「何やその顔は(笑)」

仕方なく、ヒナちゃんと岩見親子の前に座ったら、

「この度は、申し訳ございませんでした！！」

二人が立ち上がって、改めて深く頭を下げてきた。

『、、』

何も言わないヒナちゃんの膝をペシペシ叩いてレスポンスを促したら、

村「息子さん、えらい変わりましたね(笑)」

相手の焦りとは真逆で、背もたれに全体重を預けてリラックスモードでヒナちゃんが話し掛けてる。

父「修司は帰って来てすぐ車を手放して、今までの態度も改めて、、」

イチからやり直していくと言っています。ってお父さんが必死になってる。

村「それは社長の願望ちゃいますのん？」

息子さんはどう思ってんのか知らんけど、、って、どうやらヒナちゃんは修司さんからの言葉を聞きたいみたい。

修司「、、ホントにすみませんでした、、」

どうしたらいいのか分からなくて、言葉に出来ないみたい。

村「こんなピンチは初めてか？」

修司「、、」

村「今までは親父さんが何とかしてきてくれたんやろうなぁ(笑)、、まぁええか、、」

修司「、、？」

『ヒナちゃん？』

村「もっかいだけチャンスやるわ。」

ってヒナちゃんが修司さんに言った。