fruit of our love (青) ～追い恋 2nd～ (6) (ページ40)

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話術ページ40

翌日、

『横山さん、お帰りなさい！』

１階でエレベーターを待ってたら、

横「おはよー、、」

眠そうな横山さんが来た。

章「時差ぼけ(笑)？」

横「眠いー、、」

ヒナちゃんはそんな事なかったけどな、、

横「アイツ人間ちゃうもん。」

宇宙人のゴリラやもんって、言動がアホっぽい。

けど、、

『可愛い♪』

章「A、騙されたらアカン！」

横ちょはただ眠たいだけや、って普通のこと言ってる。

『あ！そうだ！お土産ありがとうございました！』

名刺入れのお礼をしたら、

横「いいえー、いつも頑張ってくれてるもんな(^_^)」

こちらこそありがとうねって、言うけど、、

『目が開いてない(笑)』

章「ちょっと！横山くん！起きて(爆)！」

章ちゃんが、フラフラの横山さんを支えながら10階で降りていった。

結局、この日の横山さんは全く役に立たなかったらしく、丸山さんが横山さんの手を操作してハンコ押してたんだって。

そんなほのぼのした話は置いといて、

とうとう今週はうちの法事。

章ちゃんは、

「楽しみやわー♪」

って喜んでるけど、私は気が気じゃない。
みんなお父さんとお母さんをバカにするんだもん。
従姉妹に関しては、私のこと下に見てるし。

でも二人は、笑顔でずっと耐えてて、

そんな私達を見てほしくないんだよな、、

そんな闇を抱えた金曜日のお昼休み、

亮「めっちゃ暗いやん(笑)」

亮くんがラーメンを持って、私の前に座った。

『だって、、』

章ちゃん、私達といるの恥ずかしくならないかな、、

亮「章ちゃんはそんな男ちゃうやん(笑)」

亮くんに打ち明けてみたら即答された。

『分かってるけど、、』

章「お疲れさん。」

章ちゃんが、A定食を持って私の隣に座った。

亮「明日のこと超心配してるで(笑)？」

章「何の心配よ(笑)」

ん？って、優しく私を覗き込んでくる。

『、、章ちゃんに恥ずかしい思いさせるかも、、』

章「なるかアホ(笑)」

ケラケラ笑ってるけど、、

章「A？」

『はい、、』

章「俺な、興味あんねん、、」

私のルーツを知りたい、って。

章「最低な人らかも知れんけどな、Aと同じ血が流れてるわけやん？やから、、」

俺はもっとAのこと知れるから楽しみやねん、って、、

『章ちゃん、、』

亮「めっちゃキュンキュンしてるやん(爆)」

『うるっさい！』

章「な？頑張ろな！」

『、、うん！』

亮「章ちゃんすげぇ(笑)」

章「楽勝♪」

章ちゃんの巧みな話術にまんまと乗せられた。