fruit of our love (青) 〜追い恋 2nd〜 (6)

気持ちの問題 ページ30

客用駐車場に停まってる、黒の大きなワンボックス。

『あれかな、、』

好奇心がムクムク湧いてきて、車の方へ行こうとしたら、

店「先に契約とオプションの確認を、、」

章「はいはい、、A！まだや(笑)」

『えー、、』

私の手を引っ張って、店内ヘ軌道修正された。

店「そしてこれが、、」

オプションで付けた機能の説明を章ちゃんが受けてて、
話を聞いてもちんぷんかんぷんな私は、出してもらったリンゴジュースを飲みながら雑誌を読む。

30分後、

章「よっしゃ、行こか。」

雑誌をガン見してた私の頭をポンポン、ってして立ち上がったから、私も慌てて雑誌を直した。

章ちゃんが、車の操作の仕方を説明してもらってる間、車を一周してみる。

『おっきいなぁ、、』

正面から眺めてたら、

「A、おいで。」

章ちゃんに手招きされて、側に行ったら、
そのまま私の手を取って、助手席に乗せてくれた。

前の車も広かったけど、さらに大きくて天井も高いから、

『すごーい！楽チーン♪』

「気に入った(笑)？」

ディーラーさんに挨拶を終えた章ちゃんが乗り込んできた。

『運転できる？』

「機材車運転してたやん！」

そうだった、、
ライブの時は４トントラック運転してたんだった。

ディーラーさんに見送られて出発。

『どこ行くの？』

「先にお祓い。」

そのあとご飯やから我慢してな？って言われて、安産祈願をしてもらった神社へ。

奮発してオプションで巫女さん付けて、丁寧にお祓いしてもらった。

『章ちゃん、こういうのちゃんとするんだね？』

「気持ちの問題かな(笑)」

子供乗せるんやから、事故は起こされたくないやん？って。

前の車もお祓いしてもらったらしく、

「お陰さまで無事故無違反のきれいな状態で高く売れたしな♪」

『偉い！』

「やろ？」

神社近くにある鰻屋さんでランチ。

『あー、美味し♪』

「この後どこ行きたい？」

『えー、、どこでもいい(笑)』

「横浜の方行ってみよか、、」

章ちゃんが携帯を見ながら呟いてて、、

『章ちゃん？』

「んー？」

『いつもありがと。』

「、、どしたん(笑)？」

『ううん、何となく(笑)』

「どういたしまして(^_^)」

『ふふっ(笑)』

デザートは横浜で食べよう、って約束して、

腹八分目で鰻屋さんを出た時、

♪〜

『、、？誰だろ、、』

私の携帯に着信があって、

『、、もしもし？』

「(A？今いい？)」

お母さんが珍しくかけてきて、
しかもちょっと困った様子だった。

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