fruit of our love (青) 〜追い恋 2nd〜 (6)

呼び方 ページ27

「A行くでー。」

『はーい♪』

８時過ぎ、すばるくん達を見送りにうちを出る。

「何それ？」

私が抱えてる袋を章ちゃんが指差すから、

『餞別♪』

「、、可愛い♪」

『ふふっ(笑)』

グイッて頭を引き寄せられてキスされた。

『んー、、遅れるから(汗)！』

「ええよ、ぶっ飛ばしたら間に合うし、、あだっ！」

なかなかキスをやめないから頭をはたいた。

「この車では最後のキスやと思ったのにー、、」

って不貞腐れながら運転してる。

『、、？最後？』

「おん、最後。」

『、、あ！車！』

「ピンポーン(笑)♪」

明日納車やで！ってすっかり忘れてた。

『明日じゃないと思ってた！』

「忘れてたって言えや(爆)」

想定内やったからビックリせえへんし、って何だか悔しい、、

『もう５月末かぁ、、』

そりゃお腹も重たくなるな(苦笑)

ぽっこり出たお腹を撫でてたら、

「次病院は？」

『来週から週一になるんだ♪』

でも、ここ最近の土曜日は色々忙しいから、仕事中に行かせてもらうことにしてて、

「俺も行きたいー。」

『じゃあ今度土曜日予約しとく(笑)』

「おん、あとは旅行やな、、」

７月はじめに行こうね、って言ってくれて、

『忙しー♪』

「やから、体は無理さしたらアカンで？」

『はーい、、あ、着いた！』

すばるくんのマンションの前。

「、、あ、渋やん？着いたで？、、はーい。」

携帯に連絡して数分後、

渋「お疲れさん。」

心春「こんばんはー(^_^)」

『心春ちゃん！』

助手席から降りて、すばるくんを代わりに座らせて、心春ちゃんの隣に座った。

渋「すまんな。」

章「ええよー。」

心「おっきくなったねー♪」

心春ちゃんが私のお腹を撫でてたら、

心「あ、蹴られた(笑)」

『こんばんは、って(笑)』

渋「夜辛いんちゃう(笑)？」

すばるくんが章ちゃんに変なこと聞いてる。

章「生まれるまではパパモードやねん。」

渋「あと３ヶ月か、、」

章「２ヶ月ちゃうの(汗)！？」

生まれてからも最低１ヶ月はムリだよ？って心春ちゃんが言ったら、

章「、、Aそっくりのラブド、、」

『キモ、、』

渋「ヤス！それはアカン(爆)！」

心「もー、、笑ってるのすばるくんだけだってー///」

車内がカオス。

いっぱい言いたいことはあるけど黙っておいた。

けど、、

『、、あれ？呼び方、、』

"渋谷さん"から"すばるくん"になってる。

渋「自分も渋谷なんのにおかしいやろ(笑)？」

って答えたすばるくんが幸せそうだった。

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