fruit of our love (青) ～追い恋 2nd～ (6) (ページ3)

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違和感ページ3

『章ちゃーん、おはよー！』

「うーん、、なんじー？」

『9時！』

「、、びみょー(笑)」

中途半端、、って愚痴りながらも起きてくれる章ちゃんは優しい。

「何時に起きたん？」

『７時かな、、』

「はやっ(笑)」

『楽しみすぎて(笑)』

昨日はお風呂で何度も果てて、ベッドに入ったらふたりとも秒殺で眠りに落ちた。

章ちゃんは、運転の疲れもあって私が起きたのも気付かないくらいぐっすり寝てたんだけど、、

『一人じゃつまんなくって起こしちゃった。』

「俺の扱い雑やわー(笑)」

クローゼットのそばで着替えてる章ちゃんを、ベッドに寝転びながら眺める。

「朝メシある？」

『うん！スープとサンドイッチ作った♪』

「うえーい！」

おいで、って、カッコよくなった章ちゃんに優しく起こされて、朝ごはんを食べてから、

「行くでー。」

『はーい！』

10時半過ぎにうちを出て車に乗り込む。

『電車じゃないの？』

「明日から仕事やしな、、」

疲れるやろ？って私を気遣ってくれたみたい。

１時間ほどで着いて、近くの駐車場に停めて三浦さんのビルまで。

『、、ふふっ♪』

「何よ(笑)」

『うっれしいな！』

「はいはい(笑)」

スキップしたら転ぶで、って繋いでた手を離して、私の手を自分の腕に巻き付けた。

三浦さんのビルには、厳選されたブランドが10店舗入ってて、

『おしゃれだねー、、』

「すげぇなぁ、、」

真っ黒の建物が一際目立ってて、彼のセンスがうかがえる。

中に入ったら、外観とは真逆の真っ白な空間が広がっていて、

「A、口開いてる(笑)」

『、、だってー、、』

吹き抜けで天井が高くて、エスカレーターが螺旋を描いてて、

『素敵なんだもん、、』

「ふはっ(笑)行こ？」

って私の手を引いて、まずは入り口のすぐ隣のお店に入った。

「あっち見てくる。」

『了解！』

オーナーさんがフランスに直接買い付けに行ってて、全て一点モノだって。

『、、３万(汗)？』

シンプルな白のTシャツが３万だって、、
誰が買うの？って疑問しか湧かない。

章ちゃんはメンズの方を見てて、

『違和感ないし、、、あ、、』

綺麗なお店のお姉さんに声を掛けられてて、それに笑顔で答えてる章ちゃんにちょっとヤキモチ。

お姉さんも少し顔を紅くしながら、章ちゃんにトップスを合わせてて、密着度が半端ない、

『くっそー、、何で嫁の私が気遣ってんだ、、』

二人の視界に入らないように、無意識に鏡の後ろに回って隠れてた。