fruit of our love (青) ～追い恋 2nd～ (6) (ページ38)

今日:8 hit、昨日:60 hit、合計:1,359,075 hit

勝負ページ38

「係長、席を開けたまえ。」

翌日のお昼過ぎ、ヒナちゃんが出勤してきて、

丸「村上はん、もう１日くらい休んだらどうですのん？」

村『しばくぞ。』

社長室で遊んでた丸山さんが、ヒナちゃんに追い出された。

丸「Aちゃーん、村上さんがー(泣)」

私とエリちゃんの間に座り込んで助けを求めてくるから、

ｴﾘ「ほら、社長室で作ったギャグ見せたら許してくれるかも！」

『ネタ帳あるでしょ？』

村「おー、見せてみぃ。俺が１個でも笑たら許したるわ！」

丸「、、Aちゃんエリちゃん、、行ってきます！」

って敬礼するから、

『「行ってらっしゃい！」』

私達も敬礼で返した。

腕を組んで仁王立ちしてるヒナちゃんの前に、丸山さんが向き合って、

丸「、、勝負っ！！」

・

村「アカン、、刺激が強すぎるわ、、(爆)！」

ヒナちゃんは、初っぱなから丸山マジックにかかり爆笑の嵐。

ｴﾘ「分かる？」

『分からん、、』

小学生並みのギャグ、もとい一発芸は女子の私達は理解し難い。

最後は二人でハイタッチしてて、何だか和解したみたいで、丸山さんが営業部へ戻っていった。

『ヒナちゃん、お土産届いてたよ？』

日本で発注したバリ島のチョコレートが、今朝会社に届いてて、

村「おー、社員に配っといてくれるか？」

ｴﾘ「社長から渡した方が好感度上がるよ？」

今日は社長業務の予定は入れてないから、ヒナちゃん暇だろうし、って言ったら、

村「、、A、手伝え。」

『えー、、』

村「Aと華とエリは別の土産買ってきたったぞ？」

横山さんと二人から、って有名ブランドの紙袋３つ見せてきたから、

『喜んで！！』

ｴﾘ「A、頑張って！」

村「分かってたけど腹立つわ、、」

エリちゃんも掌を返したような態度を取ったのに、

『あだ、、』

何故か私が代表で殴られて、ヒナちゃんに１階へ強制連行された。

『お土産って何？』

村「名刺入れ。」

お前らの安もんやろ？って、

『失礼しちゃう(笑)！』

確かに、私とエリちゃんは無印良品で買った480円のやつだけど、、

『華ちゃんは知らないよ？』

村「華はステンレスのヤツ使ってるってマルが言うてた。」

紙袋に部署ごとに人数分入れて、

村「ほな行こか。」

ヒナちゃんが台車を押して、各部署に回った。

「わぁ、、ありがとうございます！！」
「社長、素敵です！」

社員さん達の反応は上場で、

村「かまへんかまへん♪」

ヒナちゃんはそれ以上にご満悦になってた。